【電球の基礎知識】 LEDにすればいいってもんじゃない!適材適所でランプを選ぼう!

投稿日:2020-06-09

電球はLEDが良い……というのが世の中の風潮でありますが、バイクに関して言えば、決してそうではありません。適材適所でランプを選ぶべきです。

ということで今回は電球の基礎知識をご紹介して行きます!

 

バイクのライトには3種類ある!

まず最初に知っておきたいのが、バイク用ライト(バルブ)の種類。3種類あります。それぞれの特徴を知ることが、適材適所に繋がります。

 

最も一般的なのはハロゲンバルブ

最も一般的なのがハロゲンバルブ。電球内部に「フィラメント」という電熱線がある、お馴染みのバルブです。フィラメントに電気が通るとそこが白熱化して発光します。自然な光なので眩しくないのがハロゲンバルブの特徴です。

なんだか今や駄目なライトの代名詞であるかのように扱われているハロゲンバルブですが、最も一般的であるだけに、確かな長所は他にもあります。それは……

・バルブが安価である

・交換作業が簡単である

ということ。ですので、ローテクを愛することが出来る筆者のような老人のみならず、若くて夜でも見えるバイカーさんなど、現状のハロゲンバルブで不満がない方は、ハロゲンバルブのままで問題ない、というのが筆者の意見です。

 

とにかく明るいHID!

続いてご紹介するのはHIDバルブ。“High Intensity Discharge”=高圧放電の頭文字がHIDであります。電極から放出された電子が対極に向かうのですが、このときバルブ内部に封入されている水銀とアルゴンガスの水銀原子が光を放出するのです。

HIDバルブは、光が白くて明るいのが最大の特徴。なので、とにかく明るい。ハロゲンランプとは比較するのも愚かなほどで、実はLEDよりも明るいのが、HIDバルブ。なので、明るさを絶対的な基準として選ぶならHID一択です。そして消費電力が少ない、というのもHIDバルブのメリット。ハロゲンの約半分、LEDよりは少々劣る、という中々の実力です。

が、デメリットも少々ありまして、構造が複雑なので取付けが難しい、一般的に高価である、水銀を使用しているのでバルブ破損時に危険、などがソレです。

また、最大光量を得るのに、5秒ほどの時間が必要となる、という点をHIDのデメリットにあげる方もいらっしゃるようですが、実用上は問題ないと思われます。ライトをオンにした後、5秒だけですからね……

 

LEDは明るく省電力!

最後はLED。LEDのメリットは今更感がアリアリですが、念のため記しますと……

・バルブの寿命が長い

・明るい

・消費電力が少ない

・交換作業が簡単

というものです。注釈を入れるとするならば、光の色味にコダワルならば、LEDはHIDよりも選択肢が少ないです。コレはHIDより劣る点。ただし、最大光量を瞬時に得ることが出来るのは、HIDにないLEDのメリット。

 

バイクのライトは適材適所で選ぶべし!

ということで簡単に結論付けますと……特に不具合がないならば、ヘッドライトはハロゲンのままで良し!明るさ第一で選ぶなら、とにかく明るいHID。総合力で選ぶならLED。

一方で、ウインカーとかテールライトは、LEDに交換すると良いのではないかと筆者は思います。パッパと瞬時に明るくなる、というLEDのメリットを最大限生かせるのがココだからです。寿命が長いというのも安心ですし………

ということで今回は電球の基礎知識をお届けしました。カスタムやメンテナンスの際に参考にして頂けたら幸いです!

 

画像参考-Unsplash
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