バイクのデカールやステッカーを簡単・綺麗に剥がすコツ!

投稿日:2020-09-29

ステッカーチューンって便利ではありますが、後になって「しまったなぁ……剥がしたい……」なんて思うこと、ありますよね?

そこで今回は「バイクのデカールやステッカーを簡単・綺麗に剥がすコツ!」をご紹介しちゃいましょう!!

 

一般的なステッカーは3種類

ステッカーって一言で表現しちゃっていますが、実はソコにも種類がありまして……一般的なものは、以下の3種類であります。

 

1.塩ビステッカー:塩ビステッカーは最も広く使われているものでして、ツヤ・ケシの両タイプがあります。地色のついた色塩ビや、地色のない透明塩ビタイプも存在しています。

2.ユポタックステッカー:業界では「ユポ」と呼ばれているようです。非塩ビ素材なので、環境負荷が少ない材料として、利用されています。紙+PP(ポリプロピレン)と説明される場合もありますが合成紙であり、PPが主原料です。なお、ユポは3層構造なので層間剥離しやすいので、剥がすときには注意が必要です。

3.ネーマーステッカー:PETのベース材料にアルミ蒸着を施したものです。自賠責のステッカーを想像して頂けると良いでしょう。

 

塩ビステッカーは温めて剥がす!

塩ビステッカーは、経年変化による劣化や硬化が発生していないものならば、端っこを浮き上がらせて、最初の指がかりを作り、続いてユックリと剥がして行けばOK。簡単であります。

ところが、経年変化している場合は、どんなにユックリと剥がそうとしても、千切れてしまいます。そんな場合はドライヤーでステッカーそのものとノリを温めて軟化させることにより、剥がしやすくなります。試してみてください!

ところが! 温めすぎてしまうと、ステッカーのノリの粘着度が高まり、ステッカーは剥がれてもノリが母材に残ってしまいます。その際には、対称面の素材により以下を使い分けて拭き取ります。

  • プラ・鉄・アルミの塗装面およびプラ生地:一般的なステッカー剥がし剤、洗剤、エタノール
  • アルミ・アルマイトの生地面:一般的なステッカー剥がし剤、パーツクリーナー、中性洗剤、エタノール
  • クロムメッキ、ステンレス生地面:上記どれでもOK

 

ユポタックステッカーはケミカルで剥がす!

続いてご紹介するのはユポタックステッカー。これが剥がすのに苦労するタイプでして、温めても駄目なのです。特に経年劣化が進んでしまった場合には、表面のPPシートのみペロっと剥がれて、こびりついた紙とノリが残ることとなり、苦戦する場合が多いのです。

そこで使用するのがケミカル。残っているノリを剥がす、という行為は一緒ですから、適用する母材による使い分けは塩ビステッカーのノリ剥がしと一緒です。

  • プラ・鉄・アルミの塗装面およびプラ生地:一般的なステッカー剥がし剤、洗剤、エタノール
  • アルミ・アルマイトの生地面:一般的なステッカー剥がし剤、中性洗剤、エタノール
  • クロムメッキ、ステンレス生地面:上記どれでもOK

これらを塗布・浸透させて、充分軟化してから対称面よりも柔らかめのヘラで削るように剥がします。ある程度コシはありながらも、エッジ部の接触面は柔らかいPPやゴム製のヘラがお勧めです。

 

金属ステッカーは温めて糸で剥がす!

最後は金属ステッカー。これもまた剥がすことを念頭に置いていないので面倒な奴です。自賠責シールのようなアルミ蒸着フィルムであれば、塩ビステッカーと同様に温めて剥がすことが可能なのですが、厚みのあるプラや金属が貼られている場合は、通常のステッカーと違ってスポンジ状の強力な両面テープが用いられています。これが厄介なのです。そんな場合には……

ドライヤーで全体を温めて粘着面を軟化させつつ、丈夫な糸(テグスや太い木綿糸)を貼りつけ面と粘着面の間に滑り込ませて粘着面を擦り切るように剥がしていきましょう。対称面にあった溶剤や界面活性剤も併用すると効果的です。

残ったスポンジカスとノリは前項と同様に、溶剤や界面活性剤で軟化と粘着無効化させながら削り取り・拭き取りします。

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