バガースタイルの最上級カスタム”パフォーマンスバガー”についてのお話

近年のハーレーシーンを引っ張って来たのは、バガーと言って良いと思います。今回は、そんななかでも最上級カスタムとも呼べそうな、パフォーマンスバガーについて紹介して行きます。
先日、同じバガーの仲間であるネイクドバガーを紹介していますので、ご興味のある方は、そちらもどうぞ!
パフォーマンスバガーは性能を重視したバガー!
まずは、パフォーマンスバガーとは何か、というお話から。それは……パフォーマンス=性能を重視したバガーのこと。なんか当たり前っすね……で、バガーというのは、上掲の過去記事で紹介しましたが、広義にはバッグ・パニアケースを装備したハーレーのことですが、現実的には、ツーリング系モデルをベースにしたカスタムのことを意味します。
ということで、パフォーマンスバガーとはツーリング系モデルをベースに性能を重視してカスタムされたバイクのこと、と言えます。以降、見事にカスタマイズされたパフォーマンスバガー3台を見て行きましょう!
モトリークルーが手掛けたレーシーなパフォーマンスバガー!
最初にご紹介するのはコチラ!兵庫県姫路市のビルダー・モトリークルーが手掛けた入魂のパフォーマンスバガーです。
FLHTC(2009年モデル)をベースに、エアクリーナーにはS&S、マフラーにはクロームワークス製品をチョイス。パフォーマンス向上を図りつつ……
アメリカで見たカッコいいバイクにインスパイヤされたレーシーなペイントを施し、パニアケースにはダクトをドロップ。個性的な仕上がりとされています。「1104 」というのはオーナーのSHITOSHIさんのお名前を数字化したもの、なのだとか。
フロントホイールはCOASTAL MOTOz(コウスタルモト)ビレットホイールをブラックパウダー仕上げしています。フェンダーはHX用リプレイスメントにオリジナルペイントを施したもの。
レーシーであり、クラシカル、そのうえエレガントなモトリークルーの「1104」は、パフォーマンスバガーのお手本にして欲しい1台です。
プライズのパフォーマンスバガーは”シリアスプライド”ロゴに注目!
続いてご紹介するのは、静岡県浜松市のプライズが制作した、FLHR CVO(2013年モデル)をベースにしたパフォーマンスバガー。最大の注目は……
フロントフェアリングにドロップされた”SP”ロゴ!ご存じの方にとっては今更だと思いますが、SPというのは、プライズがポロデュースするブランド、シリアスプライドの頭文字なんですね~
ツアラーのように言えるカウリングから低く飛び出すハイライザーにまたがるようにドロップされています。パフォーマンスバガーっぽさ満点の手法であります。
パフォーマンスバガーらしく、エンジンにもシッカリ手を入れています。117cui へボアアップ しつつ、エアクリーナーにはネス、エキゾーストはバンスパワーデュアル 、マフラーはケステックをチョイス。 コンピューターECMにはパワービジョンを採用しています。
ミッションから直立して伸びるバーはマンバのバックギア。重量車らしい装備ですね!
エンジン性能の向上には、フロントフォークスプリングにトラックテック、リヤショックにサンダンス、そしてTrue-Trackスタビライザーを装備することで対応しております。
ということで、SPロゴ+パフォーマンスアップが魅力いうナイスな1台……それがプライズのパフォーマンスバガーでありました!
精悍なブラックに仕上げられたパフォーマンスバガー!
最後にご紹介するのは、同じくプライズが制作したパフォーマンスバガー。ベース車両はFLTRXの2015年モデル。御覧のように精悍なブラック仕上げが特徴でございます。
本車両の大きな特徴は、フロントのフェアリング。多眼LEDライトを囲むミドルサイズのフェアリングはメンフィスシェード製をチョイスしているのですが、シーンに応じてヤッコカウルに付け替えることが可能なデタッチャブル式を採用しているのだとか。実に凝った仕組みなのであります。
コンパクトな車体フォルムとすることで、のんびり走るのが普通なツアラーを「ぶっ飛ばせるマシン」へと変貌させた、というこれまたパフォーマンスバガーらしい1台に仕上がっているのです。