ハーレーの新型水冷Vツインエンジンってミルウォーキーエイトと何が違うの??

投稿日:2021-08-27

ハーレーから新型エンジン「レボリューションマックスエンジン」が登場しましたね!それはミルウォーキーと比べると、何が違うのでしょうか?

今回は、スペックの違い等を眺めつつ、両エンジンを比較してみたいと思いまっす。

 

ミルウォーキーエイトはユーザーの声から生まれた?

MY17 107 Engine. Milwaukee Eight.

ミルウォーキーエイトが登場したのは2017年モデルから。ビッグツインエンジンの系統でいうと9番目に該当する新エンジンでありました。当時のリリースを読みますと、ハーレーダビッドソン本社でスタイリング・製品開発戦略担当副社長をつとめるスコット・ミラー氏は、以下のように述べています。

「新エンジンの基本原則は、世界のあらゆる地域からの顧客調査の声でした。ハーレーバイカーは、あらゆる点でオートバイのツーリング体験を向上させる新しいエンジンを求めていました。それはまた、当社の遺産に忠実であり続け、ハーレーダビッドソンVツインであることを求めていました。ミルウォーキーエイトにより、ハーレーダビッドソンのパワー、パフォーマンス、イノベーションの新時代が築かれました」

なるほど……ミルウォーキーエイトは、ユーザーの声=伝統的な空冷Vツインでパワー・パフォーマンス・イノベーションを実現すべく設計されたエンジン、ということなのでした。

で、ご存知の通り、ミルウォーキーエイトは2つの排気量、3つのバリエーションが存在しておりまして……それが、ミルウォーキーエイト107(1,705cc)、ツインクールドミルウォーキーエイト107(1,705cc)、ツインクールドミルウォーキーエイト107(1,870cc)、であります。そしてボア×ストロークですが、107は100×111.1mm、114は102×114.3mmです。基本構成は、45度Vツインの空冷エンジン、でありました。

この新エンジンは、既存エンジンよりも10%多くのトルクを発生します。排気量の増加に加えて、高圧縮比の採用、既存エンジンより50%多い吸気および排気フロー容量を備えた4バルブシリンダーヘッドが、それに寄与していました。各シリンダーはデュアルスパークプラグを採用しており、より効率的な燃焼を実現。そして、シリンダーヘッドの最も高温になる領域の周りにオイルまたは液体クーラントによる冷却を行っていたのも特徴です。新しいノックセンサーにより、より正確なタイミング制御が可能とされてもいました。これにより、アイドル回転数が1,000rpmから850rpmに低下しています。

振動対策としては、エンジンをラバーマウント&アイドル時の一次振動の75%をキャンセルできる一次バランサーを搭載していました。

 

レボリューションマックスは新時代に向けたエンジン!

一方で今回登場したレボリューションマックスは、挟角は60度。しかも水冷であります。45度Vツイン&空冷、という図式からかけ離れたものとなりました。これは顧客ニーズというよりは、排ガス規制・燃費向上・騒音対策・振動対策といった、時代の要請によるものでありまして、また同時にパフォーマンスアップも目指していました。「さすがに空冷じゃぁ、もう厳しいよ……」ということなんでしょうね。

見逃すな!Revolution Maxエンジン搭載の新型スポーツモデルが世界同時公開!

で……詳しくは過去記事に紹介していますので、そちらをご覧いただきたいのですが……ざっとお話しますと、水冷60度Vツインエンジン。排気量は1,250cc。バルブ駆動はDOHCになっております。

ボア×ストローク=105mm×72mm。そして最高出力が150hp、最大トルクは94 ft lbs@9500と発表されております。

そして、エンジンが車体ストレスメンバーの一部として利用されていることも、大きな特徴となっております。ラバーマウントだったミルウォーキーエイトとの違いです。さらに、可変バルタイ=VVTが新搭載されていることも、大きなトピックであります。

ということで、新時代に対応すべく、ハーレーが本気で開発したのが、レボリューションマックスエンジンであることは、間違いありません。売れる、売れない、は知りませんけど……

 

レボリューションマックス搭載モデルは2車種!

ということで今回は、ハーレー入魂の新エンジン・レボリューションマックスと、その前任であるミルウォーキーエイトを紹介してみました。

ちなみに、レボリューションマックスエンジンを搭載しているのは、このパンアメリカと……

 

スポーツスターS、であります。

ご興味を持たれた方はぜひ、公式ウェブサイトでチェックしてみてください!!

 

参考:ハーレージャパン
このページのTOPへ