1969年は何の年?イージー・ライダー?正解は「AMF時代」です。

f突然ですが、ハーレーバイカーさんにとって、1969年ってのは、ちょっと特別な年ですよね?後に伝説となるチョッパーが登場する映画「イージー・ライダー」が封切りされたのが、1969年であります。
しかし……モーターサイクル=ハーレーダビッドソンそのものにとっては、AMF時代を迎えた、という大事な年であるわけです。
ハーレーは1969年にAMF=American Machine and Foundry傘下に入った
1969年以前のハーレーを振り返ってみますと……こんなサイドバルブ&Vツインモデルから……
1936年にはEL(ナックル)をリリース。世界最速ではないにせよ、最強と呼んでも差し支えないモデルでした。
そしてパンヘッドのエレクトラグライドが生まれ……
エンジンはショベルヘッドにまで進化しています。ここまでハーレーダビッドソンはハーレーダビッドソン。独立した企業だったわけです。
それがAMF=American Machine and Foundryというのは、アメリカの老舗機械メーカーでして、かつてはアメリカ最大のレクリエーション機材生産メーカーでありました。その取扱品目は園芸資材からヨット、自転車、そして原子炉までと幅広く、その企業に買収されてしまったわけです。
で……AMFは何をしようとしたかというと、いわゆる合理化。それが上手く行かず品質が低下した、というのが、一つの定説になっています。
一方で、AMF時代に、こうした魅力的なモーターサイクルが生まれたことも、忘れてはなりません。
AMF時代の車両は低品質は本当か?
さてさて、このAMF時代は1981年まで続いたわけですが、その間に生産されたハーレーは低品質だった、というのが、一つの定説みたいになっています。それは本当なのでしょうか?
どうやら、それは一部は正解。というのも、部品品質は下がっていなかったが、生産管理の精度が低かったようです。一方で、そこさえクリアしてしまえば、当時使っていたパーツはAMF前とそれほど変わりなかった、という説もあります。いずれにせよ、今からAMF時代のハーレーに乗る方は、時間とお金を掛けて各部をOHして、楽しんで貰えたらなと思います。