あれ?中国での生産&発売を予定していた「338R」はどうなったの!?

投稿日:2021-09-24

ハーレーといえば、made in the U.S. というのは昔の話。その精神はアメリカの象徴であり続けていますが、やはり「世の中は金よ!」ということで、ハーレーといえどもインドや東南アジアで生産を行っているわけでして……さらに言えば、販売においても、中国&アジアは特に重要視されつつある昨今です。

そんななか2019年6月、ハーレーは思い切った発表を行いました。それが中国製ハーレーダビッドソン「338R」であります。

 

「338R」は中国で生産&発売予定の小排気量モデル!

さてさて、こちらが、巷で「338R」なんて呼ばれているハーレーダビッドソンの小排気量モデル。なんだかショボいレンダリングみたいに思われるかも知れませんが、この画像は2019年6月にハーレーが公式に発表したものであります。

で……当時、日本とは関係ないことなので大きな話題になりませんでしたが、グローバルには賛否両論巻き起こった、一大事でした。リリースを要約しますと……

ハーレーがQianjiang Motorcycle Companyと協業(OEM契約を締結)して、2020年末までに中国のハーレーダビッドソン販売店で販売するための、より小型でアクセスしやすいハーレーダビッドソンモーターサイクル(338cc)を発売します。

というもの。その後、アジアでも販売を行うことも匂わせていました。コレのなにが話題になったかと申しますと、OEMであったことと、OEM先であるQianjiang Motorcycle Comapanyというのが、メルセデスベンツの親会社であるDaimlerと中国で自動車を組み立てる合弁会社であるGeelyの子会社に当たる、ということ、なんですね。

なので、一般ユーザー的には「ハーレーがOEMかよ~」っていう残念な気持ちと、「中国製とはいえ、Geelyともなると、結構良いバイク作るんじゃね?」という期待が同時に沸き起こった、というのが発表当時の状況だったわけです。

 

2020年が終わっても発売されなかった「338R」。その現在は?

ちなみに、ここまでの情報はハーレーのメディア向けサイトに公開されたものではなくて、株主向けに発表されたものでした。で、予定では2020年内に発売されるとされていたのですが、今は2021年の夏も終わったわけですが……残念ながら、まだ「338」は市販されていません。

さてさて、今一度情報を整理しておきますと、OEMが発表されたのが2019年6月のこと。2020年内に中国で発売開始、と言われていました。延期の理由は発表されていませんが、おそらくきっと、コロナだと思われます。なので、余程のことがない限り、もう少し待つと発売されるのではないかと思われます。

 

で、OEM先がQianjiang Motorcycle Comapanyである、と記載しましたが、同社はイタリアの名門ブランドBenelliのOEMも行っておりまして、ここに302Sというモデルがあります。なので、コレがハーレー向けのエクステリアに手直しされる、という噂が、まことしやかに流れている、というのが現状です。どうなることやら……

ちなみに、発売は中国+アジア、ということなのですが、日本での発売が言及されたことはありませんので、今のところ、想定されていないものと思われます。ですので私達は生温かく見守りましょう!

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