これからの季節は要注意!暖機運転の適正時間と必要性について

特に朝晩、寒くなってきましたね……特に気温が0℃に近付くような冬場には、暖機運転している方もいらっしゃることと思います。
そこで今回は、暖機運転の適性時間と必要性について、お話して行きたいと思います。
そもそも暖機運転ってなに?
知っている方にとっては今更でしょうが、暖機運転とは何か、からお話しますと、それは……エンジンを始動したら一定時間走り出さずエンジン各部を暖めること、であります。が、今は地球温暖化ですとか、あるいは騒音問題などもありますから、暖機運転なんてなければないで、良いに決まっています。そもそも数分とは言え、時間ももったいない!
で……ご存知の方もいらっしゃると思いますが、現代の自動車では、暖機運転は不要、とメーカーが断言していたりもします。これは、現代の自動車(バイクもですが)は点火系が電子制御になっていること、また機械加工精度が高まったため摺動部保護に配慮する必要がそれほどなくなったこと、が関係しています。もちろん、いきなり全開で走るのはNGですが、ソロリソロリと走り始めれば暖機運転をしなくても問題ない、と言われています。
逆に言えば、点火系が機械式(キャブレター)だったり、加工精度が高くなかった時代の乗り物(旧車)であるならば、暖機運転は絶対的に必要になります。
では、ハーレーに暖機運転って必要?
ハーレー公式のアナウンスではありませんが、筆者の考えでは、ハーレーであれば(現行モデルであっても)暖機運転すべき、と思います。というのも、ハーレーは一般的な乗り物(のエンジン)と比較して、硬めのエンジンオイルが使われています。現行モデルの自動車のエンジンは、それこそ燃費を極めるため、低粘度のサラサラしたオイルが使われているのですが、ハーレーはその対極にあるわけです。
なので、エンジンオイルをエンジン各部に行きわたらせ、願わくば、多少オイルが暖まるくらいは、暖機運転をしておくとエンジンに優しいのです。
ちなみに、暖機運転の適性時間についてですが、これは油温ゲージなんかついていないので、体感で決めるしかありません。エンジンを触って「冷たっ…」とならければ充分です。オイルをエンジンに行きわたらせることを目的とするならば、数分で十分です。長時間の暖機運転は、ご近所さんにも迷惑なので避けましょう!