中国で発売される350ccのハーレー「X350」は案外カッコいいトラッカースタイル!

当サイトでは度々、300ccクラスのハーレー、「338R」を取り上げてきました。
詳しい経緯は過去に記載していますが、ハーレーは決して金目当てではなく、グローバルな次世代ライダー育成するという崇高な目的のためにOEMで300ccクラスのハーレーを市販する、と公言していました。
それがこの度実を結び、遂に中国で「X350」として発売されるのであります!
X350は水冷350ccエンジンを搭載する中国製ハーレー!
それがこちら!ハーレー公式中国版にアップされた「X350」です。
こちらは中国自動車業界の巨人、吉利傘下のQJ Motorcycleが所有するイタリアンブランド、Benelli「302S」。この「302S」をベースとしながら、ハーレーは見事なトラッカースタイルに仕上げてきました!
ありふれたネイキッドモデル「302S」よりも遥かに魅力的に見えます。
X350は街乗りやショートツーリングを楽しめるエントリーモデル!
「X350」が搭載するのは水冷4ストローク並列2気筒353ccエンジン。最高出力は27kW、最大トルクは31Nm@7,000rpm。
スチール製トレリスフレームが、そのエンジンを支えます。それにしてもシングルシート風に見えるシートカウルとサイドカバーの処理なんかは上手いものですね。
フロントフォークは41mm倒立タイプでリバウンド調整が可能。フロントブレーキはフローティングダブルディスクと4ピストンキャリパーを組み合わせています。
リアショックはリバウンドとプリロード調整が可能なモノショックを採用。リヤブレーキは固定ディスクにシングルディスクの組み合わせ。
フラットトラッカーならば前後17インチというタイヤサイズは変更して欲しかったところです。
それでも、中国の若者がこうしてハーレーに跨りタンデムを楽しむというのは、なかなかに興味深い光景ではあります。街乗りやショートツーリングには乗りやすいのではないでしょうか?
ちなみにカラーラインアップはオレンジのほか、ご覧のブラックと……
シルバーが用意されています。アメリカ製ではないハーレーの登場はちょっと複雑な気もしますが、小さいながらも「X350」はハーレーらしさが出ていますね!
公式に価格の発表はまだですが、海外情報サイトによると300ドル程度とされていますから、日本円にすると約58万円ほどです。日本への導入はあるのでしょうか……静かに待ちたいと思います。