ギヤが入りにくかったりニュートラルに入らない場合はクラッチを疑おう！
ビンテージのハーレーや長年乗っているとギヤが入りにくくなったり、ニュートラルに入りにくくなったりすることがあります。
そんなときは大事になる前にクラッチを確認してみましょう！
ギヤが入りにくい・ニュートラルに入りにくい…原因はクラッチ!?
ギヤが入りにくい・ニュートラルに入りにくいという症状の原因はクラッチにあります。ハーレーを長年乗っていれば、微妙な変化を感じることがあるかもしれませんが、心配する必要はありません。
バイカーがクラッチレバーを握ると、クラッチケーブルを介してクラッチが作動します。ギヤが入りにくい・ニュートラルに入りにくいという症状は、このときに正しくクラッチが切れていないことを意味します。そのため、まずはケーブルを確認しましょう。ケーブルが伸びてしまっている場合、レバーを握ってもクラッチが正しく作動しません。
アジャスターが付いている場合は、そこで張りを調整しますが、限界を超えている場合は新品に交換します。
62インチ(約157cm) クラッチケーブル 87-06年 ビッグツイン ブラック
品番：2300-2016
メーカー：PREMIUM CABLE
価格：¥6,776（税込）
「プレミアムケーブル」はアメリカバイク業界等で確かな実績のある、高品質ケーブルメーカーに特注で製作したケーブルシリーズです。しなやかなアウターは取り回しの可能性を高め、操作性の向上にも繋がります。また高品質なケーブルを使用する事により、ケーブルの寿命も長くなりました。今までラインナップの少なかった、ビニールケーブルのラインナップを増やしました。適合をしっかりお確かめの上、実際に必要な長さを確認して頂き、適当な商品をお選び下さい。
58.75インチ(約149cm) クラッチケーブル 04年以降XL ブラック
品番：36-8086
メーカー：V-TWIN
価格：¥13,750（税込）
V-TWIN製2004年以降スポーツスター用クラッチケーブルです。ブラックナイロンカバーにより強い耐久性を持ったケーブルです。4インチ(約10cm)オーバーサイズですので長さをご確認のうえ、ハンドル交換などにどうぞ。
寸法:長さ(金具〜金具):約149cm、トラベル7cm
チェーンとベルト、どっちが良いのか？
ちなみに、ハーレーの二次減速機構にはチェーンドライブとベルトドライブが使われていますが、どちらが良いのでしょうか？
まずはハーレーで最も多く使われているチェーンドライブですが、そのメリットは圧倒的に安いコスト、伝達効率は悪くなく、交換作業が簡単である、という点があげられます。そのうえ二次減速比の変更も容易です。ではデメリットは何かと言えば、メンテナンス（チェーン洗浄＆注油）が必要であり、ベルトドライブ＆シャフトドライブよりも耐久性が劣り騒音が大きい、といったところ。
ベルトドライブ最大のメリットは、ほぼほぼメンテナンスフリーになるということ。チェーンの洗浄＆注油から解放されるうえ、チェーン調整も不要となります。静粛性に優れている、というのもベルトドライブのメリットです。ベルトドライブのデメリットはというと、それは突然切れるということ。また二次減速比の変更が容易ではない点もデメリットと言えるでしょう。ベルトドライブのメンテナンスとしては、ベルトテンションゲージという専用工具を用いた劣化確認が行われます。が、これはプロショップで行われる作業。私達は定期点検時に「ベルトのテンションのチェックおねしゃす！」って言えば充分です。
ということでチェーンドライブとベルトドライブ、どちらにもメリット&デメリットがありますが、今っぽい=メンテナンスフリー&低騒音なのはベルトドライブって感じです。
ケーブルではなくクラッチ本体に問題がある場合も！
さて、クラッチケーブルに問題がないのにギヤが入りにくい・ニュートラルに入りにくいなどのトラブルが発生する場合は、残念ながらクラッチ本体に問題がある可能性があります。例えば、プライマリーベルトの不要、クラッチハブの割れ、ディスクの摩耗、などなどです。
そのため、以下では当店で取り扱っているクラッチ関連パーツをいくつかご紹介しますが、作業はかなり手間がかかるため、DIYはベテラン向けの作業となります。
プーリーベルト1.5インチ 132T 8mmピッチ
品番：100-0209
メーカー：GUTS CHROME
価格：¥18,480（税込）
最初にご紹介するのは補修用プライマリーベルト1.5インチ。一般的なケブラー繊維ではなく、スチール系のワイヤーを編み込むことで強度アップを図りました。繰り返し強度テストを行い、某メーカー物よりも1.4倍(当社比 メーカーテストに基づく)ほどの結果がでております。
BDL、リベラプリモなどのドライブキットの補修用としてお使い頂けます。サイズ 1.5インチ幅 8mmピッチ 132T
DSI製 90-97年 BT用 91年以降XL用 クラッチフリクションプレート
品番：1131-0425
メーカー：Drag Specialties
価格：¥17,160 （税込）
続いてご紹介するのは「DSI製 クラッチフリクションプレート」8枚入りです。
1990-97年 ビッグツイン
1991-2022年 スポーツスター
※交換作業は専門のショップにて行ってください。
SHELL GUARD 4速アルミクラッチシェル用 174mm
品番： MS-001
メーカー：AUTHENTIC MARKET
価格：¥3,850 （税込）
※BDL＆その他ベルトドライブキット用パーツです。
1941年～84年までのベルトドライブのアルミ製クラッチシェルがクラッチ板との摩擦による削れ、ダメージを防ぐために作られた保護プレートで1.2ミリの鉄板を高精度レーザーカットにて製作してあり、クラッチシェルの一番奥に無加工で入れるだけでシェルの削れを防げます。
厚みが1.2ミリなのでクラッチスプリングのセット長を約一ミリ長くするだけで他に特別な作業は何も必要なく、通常のクラッチ組付けと同じ作業をするだけです。すでに軽微に削れてしまっているシェルにも使用できますが、削れによる段差が酷い場合はシェルを新品にしてからご使用ください。新品のベルトドライブからのご使用をお勧めします。
外径174mm、※BDLのベルトドライブキットにはそのままご使用いただけます。ガッツクロームのベルトドライブキット（品番A100-0208s）には170mm(品番MS-002)の方をご使用ください。
3スタッドクラッチハブKIT
品番：7100-0003
メーカー：GUTS CHROME
価格：¥19,800 （税込）
1936-84年純正タイプの3スタッドのクラッチハブです。ジャダる・クラッチ板がすんなり抜けないなどは交換のサインです。リプレイス用にお使いください。
違和感を感じたらプロショップに相談しよう！
以上がクラッチ関連の情報となります。もしギヤが入りにくいやニュートラルに入りにくいといった症状がある場合、まずはクラッチケーブルを確認しましょう。ケーブルが伸びていたり、調整が必要な場合は交換や調整を行うことで問題が解消される可能性があります。
ケーブルに問題がない場合や、より深刻なトラブルの場合は、クラッチ本体に原因がある可能性があります。プライマリーベルトやクラッチハブ、ディスクの摩耗など、さまざまな要素がクラッチの機能に影響を与えることがあります。これらのパーツの交換や修理は専門的な知識や技術が必要な場合がありますので、DIYではなくプロのショップに相談することをおすすめします。
最後に、チェーンドライブはコストが安く交換作業が簡単ですが、メンテナンスが必要でそのぶん耐久性が劣ります。一方、ベルトドライブはメンテナンスフリーで静粛性に優れていますが、突然切れる可能性があります。どちらが良いかは個人の好みや使用状況によって異なりますので、自身のニーズに合った選択をしましょう。
以上、クラッチ関連の情報と選択肢をご紹介しました。必要に応じて専門のショップやメーカーに相談し、適切な対策を取ることをおすすめします。安全な走行と快適な乗り心地をお楽しみください！
