台風時期はバイクも水没に注意!水没時の注意点と対処法はコレだ!

投稿日:2025-07-15

あっという間に夏が近づいてきましたが、梅雨明け後は台風のシーズンです。もしも愛車が水没してしまったら、どうすれば良いでしょうか?

今回は「バイクが水没してしまったときの注意点と対処法」をご紹介します。

 

駐輪時に水没したら最初に水位を確認!

まずは、駐輪時に水没してしまった場合の対処法です。

水没したときに最初に行うべきことは、バイクのどこまで水に浸かってしまったかの確認です。洪水時など、テレビでは浸水した家屋の壁の水位を示して被害状況を伝えています。これと同じように、バイクのどの部分まで水に浸かったのかを確認します。

具体的には、バイクの汚れがどこまであるかで確認できます。水位を以下の3段階に分けると状況把握がしやすいでしょう。

・レベル1:クランクケース下まで水没

・レベル2:エンジン(シリンダー)まで水没

・レベル3:車両全体が水没

 

水没時に絶対にやってはいけないこと!

水没時や、駐輪場の水位が上がってきたら、絶対にやってはいけないことがあります。

それは、電源を入れること、そしてエンジンをかけることです。水位によっては、これらを行うことで、愛車に決定的なダメージを与えてしまう可能性があります。具体的には、電気系統の重大な破損やエンジンの破損です。

軽度な水没で被害を大きくしないためにも、水没時には電源を入れない、エンジンをかけないことを厳守しましょう。

 

これが水没時の対処法!

まず、バイクのどこまで水に浸かったのかを確認することが重要です。それが不明な場合は、迷わずプロショップ(バイク店)に相談しましょう。電源をオンにしたり、エンジンをかけたりせずに、プロショップに引き取りに来てもらい、以降の作業を任せると良いでしょう。

水没レベル1(クランクケース下まで水没)の場合

これは軽症の部類に入ります。悪影響が考えられるのは、ホイール(特にホイールベアリング)とマフラーです。ホイールについては、まず前後輪をそれぞれ浮かせて回転するかを確認します。不具合があれば、ベアリングを洗浄・注油しましょう。マフラーは外して水を抜きます。これで問題ないはずです。

水没レベル2(エンジン(シリンダー)まで水没)の場合

ホイールとマフラーの作業は必須ですが、エンジン内に水が浸入しているかどうかを入念に確認する必要があります。そこで行うのが、エンジンオイルの確認です。エンジンは密閉されているため、簡単には外部から水が侵入することはありません。しかし、シリンダーまで長時間水に浸かっていた場合は、水が浸入している可能性があります。エンジンオイルを抜き取って、状態を確認しましょう。

方法は一般的なオイル交換と同様ですが、抜き取った古いオイルの状態に注目します。古いオイルが出てくる前や最後に水が出てきた場合、あるいはオイルが乳白色になっている場合は、エンジン内に水が入り込んでいます。エンジンオーバーホール(OH)が必要になりますので、プロに任せるのが最良の選択です。

古いオイルに水が混じった形跡がなければ、電源をオンにし、エンジンを始動しても問題ないでしょう。その際には、バッテリー端子などが水没していないことを確認しておくと安心です。

水没レベル3(車両全体が水没)の場合

これは問答無用でプロショップに相談しましょう。ハーレーなどの高価格帯の車両でない場合は、修理費用が高額になる可能性が高いため、廃車にして買い換えた方が良い場合もあります。ハーレーであれば、ある程度の費用はかかりますが、再生する価値があると考えられます。

 

走行中に水没してしまったら?

最後に、走行中に水没してしまったときの対処法です。洪水時やゲリラ豪雨時など、急に周囲の水位が上がっている場所を走行しているときに起こり得ます。

そのような時は、可能な限りゆっくりと、なるべく高い場所を目指して走行します。これは、車両の被害を最小限に抑えるためです。速度を上げるのは大変危険なので、絶対にやめましょう。

また、場合によっては、愛車よりも自分の命を優先しなければなりません。 いかに大切なバイクでも、あなたの命より大切なものはありません。愛車を乗り捨ててでも、高台など安全な場所に避難することを最優先しましょう。

 

まとめ

ここまで様々なことをご説明しましたが、最も安心できるのは、信頼のおけるプロショップに相談することです。特に、自分で水没レベル2と判断したものの、実際にはエンジンも水没していた、というような誤った判断をしてしまう可能性もあります。本来は、点検をプロに依頼するのが無難です。

水没時には、「自身の安全確認」「車両の被害状況確認」「プロへの相談」この3つが重要です。

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