ジェネレーターショベルとコーンショベルの違いについて!

旧車を調べ始めると、現実的な選択肢として「ショベルヘッド」が思い浮かぶのではないでしょうか。「ナックルヘッド」や「パンヘッド」は高額で、そもそも流通量が少ないため入手が困難です。一方、「ショベルヘッド」であれば、流通量も比較的多いため、手が届きそうな気がしてきます。
そこで今回は、「ショベルヘッド」に関するウンチクをご紹介します。これを参考に、憧れの旧車に一歩近づいてみてください。
ショベルヘッドとは?
ハーレーダビッドソンは長年、空冷Vツインエンジン搭載車を販売してきました。その中で、ショベルヘッドは1966年から1984年にかけて製造されたエンジンを指します。

パンヘッドエンジン
ショベルヘッド以前に製造されていたのが、パンヘッドです。パンヘッドは、ロッカーカバーの形状がフライパンに似ていることから名付けられました。

ショベルヘッドエンジン
後継となるショベルヘッドは、ロッカーアームカバーの形状がショベル(シャベル)に似ていることから付けられたニックネームです。
ショベルヘッドは製造年代も新しいため、パンヘッドよりも生産台数が多く、中古の台数が多いことから比較的入手しやすい旧車となっています。
ジェネレーターショベルとは?
ここからが本題です。ジェネレーターショベルとは、1966年から1969年までの短い期間にのみ生産されたショベルヘッドのことです。「アーリーショベル」とも呼ばれ、以前のエンジンであるパンヘッドのクランクケースを流用し、ジェネレーターを搭載していました。
ジェネレーターショベルは希少性が高いため、価格が高騰する傾向にあります。
コーンショベルとは?

1983年発売の「FXS Lowrider」
一方、コーンショベルは1970年から1984年までの間に生産されたショベルヘッドで、1983年に発売が開始された「FXS Lowrider」もコーンショベルです。
ジェネレーターショベルがアーリーショベルと呼ばれることがあるように、コーンショベルは「レイトショベル」とも呼ばれます。コーンショベル(レイトショベル)は生産期間が比較的長いため、ジェネレーターショベルよりも安価で購入できる場合が多いです。
ジェネレーターショベルとコーンショベルの違い
ジェネレーターショベルとコーンショベルの主な違いはクランクケースにあります。前述のとおり、ジェネレーターショベルはパンヘッドのクランクケースを流用していましたが、コーンショベルでは新設計のクランクケースが採用され、カムカバーの形状が従来の平らなピーナッツ型から円錐型に変更されました。
発電方式の変更も大きな違いです。コーンショベルでは、オルタネーター(交流発電)が採用されました。先ほどの「FXS Lowrider」では、カムカバーがシンプルな形状になっていることがわかります。
まとめ
以上、ジェネレーターショベルとコーンショベルの違いについてでした。
これらの違いを理解することで、憧れのショベルヘッド選びがスムーズになるでしょう!