ハーレーのホイールの選び方

ハーレーのホイールを変えることで、走りの良さがガラリと変わる場合があります。しかしホイールは、1本10万円以上するものも珍しくないので、後悔のないパーツ選びをしたいですよね。そこで今回は、ホイールの選び方についてご紹介します。

種類と特性

ホイールは大きく分けてスポークホイール、キャストホイール、ディッシュホイールの3つに分けられます。ここでは、それぞれの特徴について詳しく紹介します。

・スポークホイール

スポークホイールは、リム（タイヤを取り付ける外周部分）、ハブ（ローターやアクスルシャフトが取り付けられる中心部分）、それらを繋ぐスポークの3つで構成されています。
スポークがたわみ、地面からの衝撃を吸収する特性から、オフロードバイクには今でも採用されています。ハーレーでは外見的な理由から採用されている車種があります。

・キャストホイール

キャストホイールは、リム、ハブ、スポークの構成部位が鋳造（型に金属を流し込み、成型する手法）で作られたオールインワンのホイールです。高級品としてアルミ鍛造の物やアルミ削り出し（ビレット）ホイールも高額ですが存在します。パフォーマンスマシーンの製品などが有名ですね。
スポークホイールよりも軽く、軽快な走りが期待できるため、レーシングマシーンなどに使用されています。

・ディッシュホイール

ディッシュホイールの特徴はキャストホイールとほぼ同じですが、皿のようなデザインで重厚感があり、インパクトのあるルックスです。
ただし、ホイールに穴が開いていないため、横風に弱い、重いと言ったデメリットがあります。

また、スポークホイールはチューブを使用するのに対し、キャスト、ディッシュホイールはチューブレスなので、ツーリング先などでのパンク時の修理が容易です。
しかし、スポークホイールのクラシカルなルックスも捨てがたいものがあります。最近では、スポークホイールをチューブレス化するキットも販売されていますので、渋くキメるか、派手に攻めるか、希望するスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。

ホイールの選び方

ホイール外径を大きくすると直進安定性が増しますし、ホイール外径を小さくすると旋回性が増し、コーナーリングの操作性が向上します。
また、社外品のホイールを用いてリアタイヤのワイド化をすると、タイヤが太くなる分、コーナー時の安定性やブレーキの効きが良くなります。ただし、ハブの幅が膨らむため、ベルトドライブをチェーンドライブにするなど、ホイール以外のカスタムが必要となる場合があります。
ホイールの外径は、理想とする走りによって、選ぶべきサイズが変わると言えるでしょう。

ホイール選びの注意

ハブ（車輪の中心に位置する車軸）には、スムーズな回転を生み出すためのベアリングが取り付けられています。1999年以前はニードルベアリングやテーパーベアリングが使用されていましたが、2000年以降はボールベアリングが使用されていますので、交換の際は自分のバイクにあったものを選ばなければなりません。
また、スポーツスターは年式によってブレーキやホイールベアリング、アクスルシャフト径に仕様変更が行われていますので、より注意が必要です。

ホイール選びについて、どの点を重視するかはオーナーの自由ですが、ホイールは走りに直結するパーツですので、安全に走行すると言う点を軽視しないようにしましょう。