理想のハーレーのスタイルから選ぶ。シートの選び方

ハーレーの純正シートは、走行距離が長くなるアメリカに適応した形で、臀部や腰を包み込むようなシートが多いです。純正であっても乗り心地に工夫が凝らされているため、何ら問題はないと思います。そうは言っても、オンリーワンのハーレーを求めるオーナーとしては、カスタムしたいパーツのひとつでもあるでしょう。カスタムの主な理由は、ファッション性、乗り心地、足つき改善に絞られると思いますので、この3つにも重点を置いて、シートの選び方について説明していきましょう。

「汎用品」と「専用品」の違いについて

ハーレーのシートは、汎用品と専用品に分かれます。汎用品の特徴としては、様々なスタイルがラインナップされ選択肢が広く、カスタムの自由度が高いこと。注意点としては、取り付けの際に金具、スプリングなどが別途必要になることが挙げられます。
専用品は、ボルトオン装着が可能で、他に道具が必要になりません。比較的新しい年代のスポーツ、ダイナ、ソフテイルなどにおいては様々なデザイン、形状、カラーが出ていますが、価格的に少々高くなってしまいます。また、自分だけのオリジナルにしたい方にとっては、選ぶのに少々苦労するかもしれません。

ファッション性から選ぶ方法

シートの種類は、大きくシングルシートとダブルシートの二つに分けることができます。シングルシートはソロシートとも呼ばれ、1人乗り用となるため、全体的にすっきりとし、スタイルを重視するオーナーに人気です。普段はスタイリッシュに、時にはタンデムも楽しみたいと言う場合は、タンデム専用のピリオンシートがオプションとして用意されている場合があります。
ダブルシートは文字通り、タンデムもできるよう後部座席のあるシートです。タンデムやツーリングの機会が多い場合はダブルシート、スタイリッシュに決めたいのならシングルと言いたいところですが、社外品のダブルシートには、フロントからリアまで流れるようなスタイリッシュなシートがありますので、自分のライディングスタイルによって選ぶとよいでしょう。

乗り心地から選ぶ方法

ハーレーはカッコよさが命。しかしシートが硬くて、つねにモジモジ、腰をあげたり下げたりしていては、せっかく決めていてもカッコがつきません。バイクは、ハンドル、ステップ、シートの3点で体を支えています。ヒップポイントはライディングポジションに大きく関係しますし、体重のほとんどが臀部にかかるので、長時間の走行には大きな負担となります。シートの中には違うスポンジを二重構造にしたものやウレタンが仕込まれています。この硬さと、シートの大きさが乗り心地の鍵となります。
街乗り程度であれば、ある程度我慢ができますが、ロングツーリングを好むオーナーは、乗り心地を重視すべきです。社外品には低反発やエアクッション仕様のシートがありますので、快適に楽しく長時間ライディングするためにも、デザイン性の高さだけでなく、機能面でも効果が高いシートを選ぶことが重要でしょう。

足つきから選ぶ方法

車高だけではなくシート幅も足つきに大きく関係しています。特に小柄なオーナーが、不安定な状態で車重のあるハーレーを支えるのは辛いでしょうし、もし信号待ちで倒したりしたら、起こすのも大変です。足つきの問題はシートのカスタムで解消しましょう。各社から薄くても乗り心地の良い素材を使用しているシートが発売されているので、乗り心地を確かめて自分に合ったシートを探してみるとよいでしょう。

乗車姿勢、乗車位置、用途についてのこだわりも相談の上ワンオフで作成してくれる専門店、車体のカスタムに合わせトータルバランスからコーディネートし、さらにはオーナーのハーレーとの付き合い方などのインタビューから最も適したシートを作製してくれる店、特にこだわりの多い材質である「革製シート」にも専門店が存在します。自分の体にジャストフィットするようにフルオーダーするのもいいでしょう。あなたのカスタムに似合う最高のシートを見つけてください。