ハーレーの乗り心地を左右するサスペンションの選び方

投稿日:2014-11-04

サスペンションは、ハンドリングに大きな影響を及ぼすパーツです。見た目だけを気にして選ぶ人もいますが、乗り心地を左右する部分ですので、その性能をしっかりと見極めて選ぶ必要があります。
ここでは、ハーレーのサスペンションの選び方についてご紹介します。

路面からの衝撃を吸収する


サスペンションのない自転車で段差を超えた際に、強い衝撃を緩和するために膝を立てることがあります。サスペンションはまさに、その膝と同じ役割を果たしています。
また、路面からの衝撃を吸収するだけでなく、ライダーや荷物の重量からバイクへかかる負担を発散させる役割もあります。

安全なライディングを確保する


バイクはバランスが必要な乗り物です。サスペンションを通して移動した重心をタイヤに伝えることで、スムーズなライディングが可能になります。
サスペンションを交換しただけで、コーナーリングやブレーキング性能が格段に向上することも多く、ライディングのしやすさに直結する重要なパーツであると言えます。

サスペンションの種類


サスペンションは、スプリングと油圧で衝撃を和らげる棒状のパーツです。中には、空気を使うエアサスペンションもあります。
純正、社外品を問わず、シンプルな外見のものと、リザーバータンク付のものがあります。どちらも基本構造は同じですが、リザーバータンクのあるサスペンションの方が、オイルの冷却性や泡の立ちにくさ、サスペンション内に収められるオイル量の点で機能的に優れています。
また、ダンパーやプリロードを調整できるものがあり、乗り手の体重や好みによって、調整することもできます。

サスペンションのセッティング


同じサスペンションでも、柔らかかったり、硬かったりと、人によって感じ方に違いが出ますが、これは体重差が影響しているのです。
欧米人を対象に作られているハーレーの場合、体重設定は80kg台と言われていますので、自分の体重が大きく異なる場合は、ダンパーやプリロードをライダーの体重や荷物量に合わせてセッティングする必要があります。
ダンパーは、サスペンション内部のオイル通路を調整することで、オイルを流れやすくしたり、流れにくくして、スプリングの伸び縮みを制御します。
プリロードは、サスペンションに力をかけ、スプリングを縮めておく役割があります。
あまり違いが分からない人は、1ヵ所ずつ大胆に調整すると、その違いを実感することができますので、一度試してみると良いでしょう。

サスペンション選びのポイント


長さやカラー、材質など、様々な種類のサスペンションが各社から販売されています。カスタムする場合は、現在のサスペンションの特徴を知り、今後はどんなライディングをしたいのかを考えて、長さや硬さ、スプリングの色を決めていくと良いでしょう。
また今回は、リアサスペンションを中心に紹介してきましたが、前後のバランスが崩れるとサスペンションが十分な機能を発揮しません。
前述したとおり、バイクはバランスが重要ですので、フロントフォークのオイル量を調整する、フォークスプリングを変更するなどして、前後のバランスを取るようにしましょう。
フロントフォークの車高を落としたり、長いフロントフォークに変更するときも同様です。

サスペンション選びに失敗すると、ハーレーの乗り心地がガクンと悪くなってしまうこともあります。当店では、専門のスタッフがサスペンションに関するお悩み解決をサポートしますので、お気軽にお問い合わせください。

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