PMやRSDなどのビレットパーツが流行っている理由

投稿日:2017-05-16

突然ですが、「ビレットパーツ」をご存知でしょうか?ハーレー乗りなら常識かも知れませんが、中には知らないという方もいると思いますので、簡単に説明しますね。

 

ビレットパーツとは?

ビレットとは英語で加工用に適当な寸法に加工された金属の塊のことを指しますが、ことバイクの世界ではビレットパーツと言えば、アルミニウムを素材とした無垢材からの削り出しパーツのことを指します。溶かしたり叩いたりはせず、余分な部位を削り取って成形するという技法で造られている部品のことです。

 

ビレットパーツの特徴は?

ビレットパーツの特徴と言えば、まず、削り出しパーツ独特の美しい仕上がりが挙げられますね。アルミから削り出されたパーツは、高級感と重厚感あふれる仕上がりとなります。また、鋳造のように型を製作する必要がなく、ワンオフパーツや少量生産が可能ですが、製作者に高い技術を求められることから、バイクでは超高級モデルや、レーシングマシン用のパーツとして用いられてきました。

 

では、ハーレーとビレットパーツの繋がりはというと……ビレットパーツはその製法上、パーツに粘りがあり、簡単には折れない構造になっています。その代わりに中空構造にし難く、パーツ自体の重量が重くなるといった傾向にあります。

したがって重さよりも重厚感を求めるハーレーとは非常に愛称が良かったんですね。今ではラグジュアリーな仕上がりに惹かれ、ワンオフのビレットパーツを求めるハーレー乗りが多く見られるようになったというわけです。

中でも人気を集めているのが、パフォーマンスマシン(Performance Machine:略称PM)とローランドサンズ・デザイン(Roland Sands Design:略称RSD)のビレットパーツですね。

 

Performance Machine

パフォーマンスマシン (Performance Machine:略称PM)は1970年創業という老舗のパーツメーカーで、優れたデザインと、その高性能さで知られています。40年以上に渡りそのアルミ加工技術に磨きを掛け、斬新なデザインのパーツを世に送り出し続けるトップブランドです。

「製作者に高い技術を求められる」ビレットパーツにも昔から定評があり、今流行っているというよりは、昔からビレットパーツと言えばPMと言われているわけです。

 

PMクラッチレバー ブラック 07以降用

品番:0062-2046-B

メーカー:Performance Machine

価格:¥35,640(税込)

 

Roland Sands Design

ローランドサンズ・デザイン(Roland Sands Design:略称RSD)はモーターサイクルレース、ビルダーカスタムをルーツとするパーツ&アパレルメーカーで、ヨーロッパ的な洗練されたデザインが特徴です。デザイン性はもちろん、高性能でユニークなものを造りたいという情熱にあふれたパーツを数多くラインアップしています。

Vツインホイールオブザイヤーを始め、数多くのデザイン賞を獲得していることでも知られていますね。

 

RSD TRACKERグリップ クローム

品番:0630-0479

メーカー:ROLAND SANDS

価格:¥19,580(税込)

 

どちらも”サンズ”のエッセンスにあふれたパーツだった

ちなみにPMの創業者はペリー・サンズという方です。そしてRSDの創業者はその名の通りローランド・サンズです。……あれ!? 名字が同じ”サンズ”ですね。そう、今さらな情報だとは思いますが、この二人は親子なんです。

PMにしろRSDにしろ、別の会社ではありますが、どちらも同じくビレットパーツに定評のあるパーツメーカーなんですね。感性が近いのか、やはりローランド・サンズが影響を受けている可能性も極めて高いですが、どちらも”サンズ”家のエッセンスが散りばめられたパーツだということです。

 

これはハーレー乗りに人気が出るのも頷けますよね。そういうわけで、どちらもデザインとクォリティーの高さで知られるメーカーということもあり、人気を二分してしまうというわけです。老舗を取るか情熱あふれる若手のメーカーを取るかは、ユーザー次第。どちらのパーツも見比べて、好みのパーツでカスタムしていきたいものですね。

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