ハーレーのブレーキパッド、交換方法とその交換の目安

投稿日:2014-06-19

旧年式のハーレーでは、ドラムブレーキを採用している車種がありますが、現在のハーレーはディスクブレーキを採用しています。

ディスクブレーキはブレーキパッドがディスク板を挟み込む摩擦によってブレーキが機能します。そのため、ブレーキパッドが摩耗するので定期的なチェックと交換が必要となります。
今回はディスクブレーキのブレーキパッドの交換方法を紹介します。

ブレーキパットの交換頻度

ブレーキパッドの交換サイクルは、走り方で大きく変わります。
ブレーキパッドには溝が刻まれており、パッドが摩耗すると溝が浅くなります。
多くの車種ではキャリパーと呼ばれるパーツ内を覗くとブレーキパッドが見えるので、摩耗の度合いを目視で確認しましょう。
溝の深さが1~2mm以下になったら交換の目安です。

また、ブレーキをかけた時に金属がこすれ合うような音が鳴ったら、ブレーキパッドが摩耗している可能性があります。その場合はすぐに確認しましょう。

交換作業に必要な工具

車載工具にはない1/4インチの12ポイント(12角形)レンチが必要になります。その他に、プライヤーが必要になる場合があります。
車種によって工具が異なる場合がありますので、作業前に確認してください。

ブレーキパットの取り外し

1:1/4インチの12ポイントレンチを使ってキャリパーを取り外します。ボルト2本で止まっているので、ゆっくりと交互に緩めて抜いてください。 ボルトが抜けない場合は緩めた後にプライヤー等で引き抜いてください。ボルトを破損しないように注意しましょう。

2:2本のボルトを抜くとブレーキパッドが外れて落ちてきます。勢いよく落ちないように2本目のボルトを抜く際に注意しましょう。

3:パッドの溝が1~2mm以下に減っていればパッドの交換時期です。パッドが減りすぎるとブレーキが効かないだけではなくディスクを傷つけることになるので、早めの交換をおすすめします。

4:新しいブレーキパッドを取り付ける前に、パーツクリーナーなどを使ってキャリパー、ボルトを清掃します。キャリパー内に汚れが溜りすぎると、ブレーキの動きが悪くなるので、ブレーキパッドの交換の度にしっかり清掃しましょう。

ブレーキパットの装着

1:新しいブレーキパッドをキャリパーに取り付けます。パッドの取り付け向きが決まっているので、古いパッドを外す時に向きを覚えておきましょう。

2:キャリパーに取り付けボルトを差し込みます。

3:装着できたら、1/4インチの12ポイントレンチを使って20.3~22.6Nm(180~200in-lbs)のトルクで締め付けます。

4:ブレーキを何度かかけてエアーを抜きます。正常な踏込みになれば完成です。

ディスクブレーキの場合、ブレーキパッドの交換は難しいメンテナンスではありません。
しかし、ブレーキパッドは重要な保安部品ですので、自信のない方は整備資格を持ったバイクショップでの交換をおすすめします。

またドラムブレーキの交換は、ホイールを外す必要があるため整備は難しくなります。こちらもバイクショップでの交換がよいでしょう。

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