初心者がツーリングで注意すべきこと

投稿日:2014-11-04

1996年9月に大型二輪免許が教習場で取得できるようになってからは、若いライダーや女性ライダーが増え、最初に買ったバイクがハーレーと言う人も少なくないようです。
ここでは、初心者がツーリングで注意すべきことについてご紹介します。

ツーリング前日の準備と必要な持ち物について

前日までに、バイクのメンテナンスをしっかり行っておく必要があります。オイルの量や灯火類の確認、ブレーキパッドの残量やフルード、タイヤ空気圧などに問題がないか確認しておきましょう(もちろんガソリンもです)。
ライダーである自分自身のメンテナンスも怠ってはいけません。前日は早めに寝て、すっきりと起きられるようしっかり睡眠をとりましょう。体調が悪いと当然事故につながってしまいます。

持ち物については、基本的な車載工具があればとりあえずは充分です。急な天候の変化にも対応できるよう、レインウェアや着替えなどは常備しておいた方がいいでしょう。当日の服装は、もちろんお好きなファッションで。最低限肌の露出だけは控えめに!

ツーリング中はしっかりと休憩をとりましょう!

走るのが楽し過ぎてつい長い距離を走ってしまいがちですが、適度に休憩をとるようにしましょう。高速でも下道でも、1時間に1回くらいは休憩を入れて、景色を楽しんだり、おしゃべりをしたり……、こうしたのんびりとした時間もツーリングの醍醐味です。

よくあるトラブルと対応

ツーリングで一番心配なのはトラブルだと思います。特にソロツーリングの場合、どう対応すべきか悩むことでしょう。そこで代表的なトラブルと対応方法を挙げてみました。

・突然の雨の対応

街では晴れていても海や峠は天気が変わりやすいです。最近では局地的な大雨も珍しくありません。濡れた衣服は体温を奪いますし、ライディングにも影響を与えます。サドルバックにレインウェア等を入れておくと、とっさの雨に対応できます。

・転倒のダメージの軽減

バイクで一番気をつけたいのは転倒です。生身の体を晒しているため、路上に放り出されると、全身にダメージを受けます。ハーレーのスタイルを考えると、フルフェイスは似合わないかもしれませんが、できれば頭部だけではなく顔面を守るタイプがより安全です。シールドがあるとないでも大きく違います。また、ウェアにプロテクション効果が高いものを選ぶのは言うまでもありません。レザーアイテムのみならず、季節に応じた素材がありますので、何種類か持っていると便利です。

・立ちゴケの対応

バイクを倒した際、一番ダメージを受けるのはレバー類です。クラッチ・ブレーキレバーは簡単に折れてしまいます。半分に折れたレバーは操作性に影響します。レバー交換自体は簡単な作業ですので、各レバーを持っていくことをお勧めします。たいてい交換は車載工具で十分です。咄嗟に対応できるようにツーリング前に練習しておくといいでしょう。

・ガス欠をする前に

最近、価格競争の激化と過疎化により、ガソリンスタンドの廃業が進んでいます。ハーレーオーナーが憧れる北海道では、何10kmもガソリンスタンドがないことも少なくありませんし、日曜日は定休日と言うところも多いです。また、高速道路では思った以上に燃費が悪くなります。ガス欠を避けるためにも、自分のハーレーの燃費を知った上で、適切な給油を心がけましょう。

・パンクしたときの対応

チューブレスタイヤの場合、釘等が刺さったとしてもすぐに空気が抜けることがありませんので、ショップまで持ちこたえることができます。しかしチューブタイヤの場合、あっという間に空気が抜けてしまいますので、その場での修理が必要となります。しかし修理には技術が必要です。予防として、あらかじめパンク修理剤を注入しておくという方法もありますが、パンクしたことに気づかないため、知らないうちにタイヤがペシャンコと言うこともあるようです。また、空気圧の低下によりチューブが傷ついてパンクすることもあります。出発前に空気圧のチェックしましよう。

楽しかったツーリングが終わった後の帰り道は、日が暮れて視界が悪くなったり気持ちがゆるんでしまいがちです。無理な追い越しなどせず、安全運転を心がけましょう。
以上、初心者がツーリングで注意すべきことを紹介しました。
自分で対応できないこともあるので、あらかじめロードサービスに入会しておくことをお勧めします。大排気量に頼って無茶をするのも感心しません。命あってのツーリングです。無理のないスピードとスケジュールで、ハーレーらしくゆったりと余裕のあるライディングを心がけて欲しいと思います。

このページのTOPへ