マフラーの側方排気…実は違法なの!?

ハーレーに限らずモーターサイクルのマフラーは、基本的には後方に水平、あるいは、やや下向きに装着されています。コレには、外観上の理由もさることながら、理由がありました。
今回は、「マフラーの側方排気…実は違法なの!?」と題して、法律をチラ見しながらお伝えしましょう!
排気口の向きは、何処でも大丈夫!
筆者が書かせて頂いているこの類の記事は長くてウザいのでは、と思い始めておりまして……今回は簡潔に、ズバリ結論からお伝えします。「側方排気のマフラーは、違法ではありません!」
その根拠ですが、2017年6月22日に道路運送車両の保安基準の細目を定める告示(平成14年国土交通省告示第619号)の一部が改正されました。その改正にて「排気管の開口方向要件の廃止」が行われたのです。
それまではマフラーは後ろ向きと下向きに限られておりまして、左向きと右向きは不可でした。マフラーを上から見た時の角度も決められており、車両の前後方向に対して左右30度以下とされていました。この決まりが廃止されたのです。
廃止された理由ですが、当時の記事などによりますと……年々厳しくなって来た排出ガス規制の効果により排出ガスがクリーンになったため、マフラーを何処に向けても歩行者に迷惑をかけることがなくなったから、ということだそうです。
歩行者や周囲の道路利用者に迷惑を掛けないこと!
ということで大変ありがたいことに、今や排気系の取り回しやマフラー出口は、法律を気にせず、自由にレイアウトできる時代となりました。ですが、それも歩行者や周囲の道路利用者に迷惑が掛からないから、ということで廃止された経緯があるわけです。
ですので私たちバイカーは、その心を忘れず遵守しつつ、自由を謳歌したいものですね!