ハーレーのエアクリーナーの交換頻度とその方法

投稿日:2014-06-19

エアクリーナーはキャブレターやインジェクション等の気化器に取り込む空気の中に含まれるゴミやホコリを取り除く濾過装置です。

清掃を怠るとエアクリーナーが詰まり、気化器に取り込む空気の量が減ります。
そうなると燃料調整がうまくいかず、燃費のダウンや吹け不調、始動性の低下など走行の支障をきたし、エンジン本体へ悪影響を及ぼす恐れがあります。
その為、定期的な清掃、及び交換が必要になります。

エアクリーナーの交換頻度

メンテナンスのタイミングは4,000kmごとに清掃、12,000kmごとの交換が目安です。
エアクリーナーが詰まり空気量が低下するとエンジンへの負担が大きくなりますので、適切なサイクルでのメンテナンスが必要です。

エアクリーナーの種類

大きく分けると乾式クリーナーと湿式クリーナーがあります。

乾式クリーナーはフィルタが濾紙でできており、細かい埃やゴミの侵入を防ぎます。

湿式クリーナーは濾紙でできているタイプと、スポンジ素材があります。
濾紙の湿式はビスカス式と呼ばれ、濾紙にビスカスオイルを染み込ませ、ゴミの吸着力を向上させています。オイルにゴミが吸着するため掃除ができず、汚れたら交換になります。

スポンジ素材の湿式はスポンジ全体にオイルが染み込ませてあり、オイルにゴミが吸着します。スポンジ素材のため、洗浄して繰り返し使用することができます。

必要な工具等

車載工具のみで作業できます。
メンテナンスの簡単な箇所ですので、慣れていない方も是非チャレンジしてください。

作業方法

  1. 1.タンク下のエアクリーナーカバーを外します。
  2. 2.カバーを外すと、エアクリーナーが出てきます。カバーだけで固定されているタイプとボルトで固定されているタイプがありますが、いずれも簡単に外せます。
  3. 3.エアクリーナーを取り外したら、ゴミなどが入らないようにウェスなどで蓋をしてからエアクリーナーボディの油汚れを綺麗に拭き取ります。
  4. 4.新品もしくは洗浄したエアクリーナーを装着し、エアクリーナーカバーを締めて完了です。

エアクリーナーの清掃方法

エアクリーナーの材質により清掃方法や交換頻度が異なります。

・紙製クリーナーの清掃方法

乾式の紙製クリーナーはブロアでクリーナーに付着した埃やゴミを吹き飛ばして清掃します。この方法は油分を含んだ汚れを取ることができないため、すべての汚れを落とすことはできません。
そのため、紙製クリーナーは清掃は行わず毎回新品と交換する方も多くいます。
また、湿式の紙製クリーナーは清掃できないため、毎回交換になります。

・スポンジ製クリーナーの清掃方法

スポンジ製のエアクリーナーは丸洗いすることで、性能が回復することがメリットです。
バケツに水と中性洗剤を入れてその中で揉むように洗います。その際スポンジが破損しないよう注意してください。
汚れが落ちた後は、自然乾燥でしっかりと乾かしてください。

乾いた後は専用のフィルターオイルを塗布します。
この際、オイルの付け過ぎに注意してください。

この方法で、繰り返し使用することができますが、スポンジがボロボロになる前には交換をしましょう。

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