ハーレーのフォークオイルの交換頻度とその方法

投稿日:2014-06-19

フロントフォークの内部にはフロントフォークオイルが入っています。
フォーク内のスプリングの摩擦を防ぎ、フロントフォークの可動を潤滑にする役割を担っています。
今回はフロントフォークオイルの交換方法を紹介します。

オイル交換の頻度

フロントフォークオイルはエンジンオイルのように、頻繁な交換の必要はありません。
通常はオイル自体の劣化よりもスプリングや、フォークシールの劣化により、それらの部品の交換が先に必要になります。
その際、合わせてオイルも交換するという考え方で良いでしょう。

オイルの種類

ハーレーの純正フォークオイルが発売されているので、純正のフォークオイルの使用をおすすめします。

オイルを抜く

  1. 1.新聞紙などでホイール周りをカバーし、フォークの下に廃油受けを置きます。
  2. 2.プラスドライバーでフォーク下のドレンスクリューを外します。固着していることが多いため、ネジをなめないように12ミリレンチを使って慎重に回します。
  3. 3.ドレンスクリューを外し、廃油受けにオイルを流します。ブレーキパッドにかかるとブレーキの効きが悪くなり危険です。付着した際は十分洗浄してください。
  4. 4. 1 3/8インチのコンビネーションレンチを使ってフォークのトップブリッジにあるトップキャップを緩めます。トップキャップは完全に外さず緩めるだけに留めてください。
  5. 5.ジャッキなどを使いバイクを垂直にします。
  6. 6.フェンダー、キャリパー、ホイール、フォークの順で部品を外します。
  7. 7.フォークを外したら、サスペションが飛び出して怪我をしないように薄い布などをかぶせてゆっくりとトップキャップを外します。一気に外すとドレンからオイルが噴き出すので注意してください。
  8. 8.最後にOリングと新しいドレンスクリューを装着します。最初は手で絞めて最後に工具を使います。

フォークのメンテナンス

  1. 1.フォーク内からスプリングなどの部品を取り出して清掃します。取り出した順に並べておくと装着する際分かりやすくなります。
  2. 2.ロアフォークスライダーに、インナーチューブとダンパーを取り付けます。その際、ダンパーは仮止めとします。
  3. 3.フォークシール内にグリスを塗り、フォークシールドライバーを使って取り付けます。
  4. 4.ロアフォークスライダーを固定し、ダンパーのボルトを本締めします。

オイルを入れる

  1. 1.メスシリンダーで規定量のフォークオイルを正しく測定します。
  2. 2.スプリング以外を組み立て、インナーチューブを限界まで下げた状態でオイルを入れます。その状態で上部を手でふさぎながら、インナーチューブを持ち上げます。
  3. 3.インナーチューブをふさいで持ち上げては外す行為を何度か繰り返します。これによってフォーク内のエアーが抜けて、正確な量を測定することができます。
  4. 4.フォークオイル油面ツールを使い、油面を確認し、スプリングを入れてトップキャップを締めます。トップキャップのオイルシールも新品に替えておきましょう。なお、スプリングは巻が大きい方が下、細かい方が上ですので入れる時は注意しましょう。
  5. 5.フォークにアクスルシャフトを入れて左右の平行を取りながらハンドルに装着します。
  6. 6.タイヤを装着し、フォークをバウンドさせて、オイルの音が聞こえなくなったら完成です。

フロントフォークオイルの交換は、ブレーキなど保安部品の脱着も行う整備になります。整備に問題があると危険を伴います。できる限り専門店へ依頼することをおすすめします。

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