二次エアーがもたらすハーレーの不調とは?

投稿日:2018-07-17

長年乗っている愛車だが、「最近どうもエンジンが始動しにくい」とか、「アイドリングが安定しない……」あるいは「突然エンストする……」などの不調でお悩みの方はいらっしゃいませんか?

そんな方に是非読んで頂きたいのが今回の記事。「二次エアーがもたらすハーレーの不調とは?」です。

 

そもそも二次エアーとは?

さてさて、本論に入って行く前に、そもそも二次エアーとは何かについて、ご説明しておきます。

皆さんご承知の通りのことではありますが、ハーレーはガソリンを燃料として、エンジンで燃焼させることでエネルギーを得ています。で、その燃料のガソリンは、そのまま燃やされているわけではなくて、キャブレターを経て、空気と任意の割合で混ぜ合わせれた、いわゆる混合気の状態でエンジンに入って行くのです。そして二次エアーというのは、「混合気がエンジンの燃焼室に到達する途中の何処かで、余計な空気が加わってしまうこと」を指します。

近年は、排ガス規制対応として、排気ガスに含まれる未燃焼炭化水素を完全燃焼させる装置が搭載されていて、これは二次空気噴射装置などと呼ばれています。エンジン吸気管の途中からエアクリーナーを通過した空気をポンプで排気管に送り込むタイプなどがあります。これは今回の記事で扱う”二次エアー”ではありません。

 

二次エアーがもたらす不調とは?

ここからは、いよいよ二次エアーについて。二次エアーを吸っていると、どんな症状が出ているのでしょうか?それは例えば……

始動不良・アイドリング不良・スロットル操作に対するレスポンス不良・エンスト……などです。もちろんバッテリーやプラグの不良で、これらの症状が出てくる場合もありますし、もっと言えば、点火タイミングがズレてしまうことでも起こるのですが、これらの不調が見られたときは、二次エアを疑ってみると良いでしょう。

では二次エアーは何処から入り込むのでしょうか? 混合気はキャブレターで生まれるのですから、そのキャブレターの後であり、そして燃焼室に入る前、ということ。つまりインマニ本体か、あるいはインマニとエンジンとを密封するガスケット。ここが二次エアの流入箇所として怪しいのであります。

 

二次エアーが原因の不調を疑ったときは……

ということで、どうも二次エアーが怪しいな、と思ったときは……迷わずバイク屋さんに整備をお願いしましょう! バッテリーの不具合やプラグの確認・交換は自分で簡単にできます。が、インマニの確認やガスケット交換は結構面倒なのです。

ということで、ある程度年季の入ったハーレーにお乗りの方は、二次エアーが原因の不調がある、ということを覚えておいてくださいね。ちなみに、ガスケット不良の場合は案外お安く済みますよ!

 

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