【ハーレー基礎知識】何度おさらいしても身になるオイル交換の話

投稿日:2021-01-15

厳冬期の今ですから、バイクに乗る機会は多くない、という方が多数派でしょうかね? でも「せっかくの休みだからハーレーに触れていたい!」と感じるバイカーさんも少なくないことでしょう。

そんな方におススメしたいのがオイル交換であります。ちょっと気が早いですが、春のツーリングシーズンに突入する前に準備しておいたらどうでしょうか?

 

エンジンオイル粘度の基礎知識

そもそもエンジンオイル粘度とは何か、といいますと、オイルの硬さを表しています。このエンジンオイルの硬さですが、数字で表せれています。”10W-40″みたいな数字が書いてありますね。あれのことです。

その数字の見方ですが、例えば”10W-40″のエンジンオイルを例として、数字の見方を伝授いたしますと……

最初に左側の数字+Wである10Wについて。この数字は低温時の柔らかさを表しています。ですので、この値が小さいほど低温時に柔らかいエンジンオイル、ということ。低温時に柔らかければ、それは冬の寒さに強い、エンジン始動性が良い、ということになります。なので、今の時期にオイル交換するならば、この左側の数字+Wの値が小さめのオイルを選ぶと良いです。

続いて、右側の40 (高粘度)について。コチラの値は、高温時の硬さを表します。ですので、この値が大きいほど高温に強い、耐摩耗性に優れるエンジンオイル、ということ。つまり高温下に適したエンジンオイルと言えます。冬から春に掛けての乗車を考えるならば、今は高粘度は考慮しなくて大丈夫そうです。

ちなみに……ハーレーの場合は20W-50が基本となりますので、後は地域特性と季節を考慮して選ぶとよろしいかと思われます。また、旧車の方はシングルグレードのオイルを選んでいますが……それは基礎知識ではないので割愛させていただきます。

以下に、当店ネットショップで売れているエンジンオイルをご紹介しておきます。

 

1ケース(12本売り) DRAG エンジンオイル マルチグレード20W50

品番:3601-0354C

メーカー:Drag Specialties

価格:¥9,504(税込)

ドラッグスペシャリティーズ製のエンジンオイル。マルチグレード20W50のケース売りです! Harley-DavidsonVツインエンジンのために独自の添加剤を使用して特別精製されたエンジンオイルです。独自の添加剤により優れた磨耗保護及び耐久性を持ち、高温下でも粘性を失いません。カーボンおよびスラッジの堆積を防ぎ、エンジン内部に高い油膜強度を得ることができます。

コールドスタートの際でも優れた保護機能を発揮する、ということですので、この時期のオイルとして最適ではないでしょうか?

エボ〜現行のビッグツイン・スポーツスターモデルにご使用ください。

ハーレー純正オイル20W50 1ケース

品番:62600023C

メーカー:Harley_Genuine

価格:¥32,247(税込)

 

続いては、どうしても純正が安心という方に、はい、どうぞ! ハーレー純正のレブテックオイルシリーズ 20W50エンジンオイルです。

EVO、TC88・96、スポーツスターに使用できます。

 

エンジンオイルをDIYで交換だ!

さてさて、オイルを入手したら、いよいよDIYでエンジンオイル交換に挑戦してみましょう!

 

エンジンオイルを抜く

  1. エンジンオイルを抜く際には、流れ出やすくするために数分間エンジンをかけてオイルを暖めましょう。
  2. サイドスタンドを使用するとオイルを抜き切ることができません。ジャッキなどを使って車体を平行にしましょう。
  3. 車体右側に付いているオイルタンクのキャップを外します。これが締まっているとオイルが出づらくなります。
  4. そしていよいよ、エンジン下のドレインボルトを緩めます。十分に緩んだら、廃油受けを下に置いて手でドレインボルトを外します。これでオイルが流れ出ます。

ドレインボルトの洗浄と装着

  1. ドレインボルトには磁石が付いています。これは磁石の力でエンジン内で発生した鉄粉を集めるためのもの。ウエス等でキレイに拭き取りましょう。
  2. パッキンのOリングを新品に替えてドレインボルトを装着します。このとき、最初は手で丁寧に、そして最後はレンチを使って締めます。

エンジンオイルを入れる

  1. オイル交換の際には、すべてのオイルを抜き切ることはできません。バイクに残っているオイルを考慮して、若干少なめにオイルを入れて行きます。
  2. オイルジョッキにオイルを入れて、オイル注入口からユックリとオイルを入れていきます。
  3. オイルキャップを締めた後、オイルを循環させるために1分程度エンジンをかけましょう。
  4. ジャッキを外してサイドスタンドを掛けます。オイルキャップに付いているレベルゲージを外し、一度ウエスで拭いた後にオイル量を測定します。規定量に達していればOKです。
  5. 最後に、もう一度1分程度エンジンをかけて止めます。オイルの滲みや漏れをチェックして問題がなければ終了です。
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