ハーレーカスタム講座~ハンドル

投稿日:2015-03-12

ハンドルは曲がる方向を決めるだけでなく、シート、ステップと共にバイクのトータルバランスを生み出すうえで重要な役割を担っています。自然なポジションでは低重心に、ハンドルが低いと高重心になり、乗り味も変わってきます。
ハーレーのカスタムは多種多様であり、カスタムに使われるハンドルバーもバラエティに富んでいます。
ここでは、ハンドルバーをカスタムする際のポイントや、カスタムすることによって変わる性能について紹介します。

ハンドルバーの種類と特徴

代表的なハンドルバーと特徴は、以下になります。

・ドラッグバーハンドル

直線の速さを競うドラッグレースに使われる真っ直ぐなタイプのハンドルです。ポジションは前傾姿勢になり、重心は高くなります。このハンドルに変えた場合、ステップの変更も検討する必要があります。

・エイプバーハンドル

サルが木にぶら下がっているように見えることを由来としたハンドルです。ポジションは少し高めですが、慣れてくると違和感のない走りが可能です。ノーマルタイプに装着されることが多く、取回しも問題のない標準的なハンドルです。

・チョッパーバーハンドル

チョッパーバーハンドルは、エイプバーハンドルよりも幅が絞られ、グリップが手前に来きます。ポジションはふんぞり返るようなスタイルになるため、重心はやや後ろになります。
極端なバンザイ仕様にするなど、ハーレーの代表的カスタムですが、操作性が大幅に犠牲になります。また、ノーマルのケーブルでは長さが足りないため、合わせて変更が必要です。

・Zバーハンドル

アルファベットのZの形に似ていることからそう呼ばれている個性的なハンドルです。目立つことは間違いありませんが、乗りづらいことも間違いありません。手前にセッティングすると少しは乗りやすくなります。

・ライザーバーハンドル

一般的なハンドルはトップブリッヂとハンドルはライザーという部品で接続されていますが、ライザーバーハンドルはハンドルがライザーの機能を兼ねたものになります。高さや幅、タイプもさまざまなので、好みに合わせて選ぶことができます。

・ルーズバーハンドル

ルーズバーハンドルはやわらかくカーブしたデザインに特徴があります。脱力系のふにゃふにゃした見た目ですが、意外と乗りやすいハンドルです。装着時のスタイルがかなり個性的なので、見た目と実用を考えて選ぶと良いでしょう。

・セパレートハンドル

ほとんどがバーハンドルなのに対し、トップブリッヂに独立して付いているのがセパレートハンドルです。ポジションが低く、レーシーなスタイルになります。ハーレーのカスタムとしては少数派なので、目立ち度は高くなります。

ハンドル選びに必要なこと

ハンドルの交換は手軽にできるので、最初のカスタムとして選ぶ人も多いでしょう。しかし、ハンドルは乗りやすさに大きな影響を及ぼしますので、パーツ選びは慎重に行う必要があります。幅が狭すぎたり広すぎたり、また高さがありすぎたり、逆に低すぎたりするものは、車体の取り回しが難しく倒しやすくなる場合もあります。
ハーレーのポジションは欧米人の体形に合わせているので、日本人は運転しづらいと言われていますが、自分に合ったポジションにハンドルをカスタムすると運転しやすくなります。高さはライザーで、幅はハンドルバーのカットで、角度はハンドルの傾きで調節することができます。

ハーレーでツーリングを楽しむ人にとって、乗り心地は重要になります。特にハンドルは運転のしやすさにダイレクトに影響しますので、見た目だけにこだわりすぎないことをおすすめします。

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