【バイカー基礎知識】今更聞けない!トレール量って一体全体なんのこと!?

投稿日:2021-06-04

「トレール量って一体全体なんのこと⁉」ハーレー・バイカーの方ですと、特に激しいカスタムに興味があるならば、是非是非、知っておいていただきたい用語であります。

今回は、この「トレール量」について、ご紹介して行きます。

 

トレール量は直進安定性に深く関係したパラメータ

トレールの定義から。トレール量というのは、バイクの直進安定性に深く関係したパラメータなのですが、その値は以下のようにして導き出すことができます。

まず、バイクのステアリング回転軸がありますね?三つ又(トリプルツリー)のことです。これを頭のなかでフロントタイヤ方向にニュ~っと延長して行きましょう。すると地面に当たります。そこをA地点とします。次に、フロントアクスルがありますね?

その中央を垂直下方向に延長して行きます。すると地面に当たります。ここをB地点とします。AとBの距離、それがトレール量となります。

で、難しい話はおいておきますが、極めて簡単に言いますと、トレール量が大きければバイクは直進安定性が高くなります。これはトレール量の定義を考えればイメージできると思いますが、トレール量が大きいということは、ネックが寝ているか、あるいはフロントフォークの突き出し量が大きい、ということ。だからグースネックとか、ロングフォークのハーレーは直進安定性が高いのであります。

 

トレール量を増やす裏ワザがある!

さて、トレール量の定義を思い出していただければ、直進安定性を高める=トレール量を増やしたいとき、必ずしもトリプルツリーを交換せねばならないワケではない、とお分かりいただけると思います。例えば……

 

品番:412-4062B

メーカー:PROGRESSIVE

価格:¥39,600(税込)

「プログレッシブ 412シリーズ ローダウン11インチサスペンション」。後ろが下がれば、微妙にトレール量が増えて、直進安定性が増します。

本製品は2004年以降スポーツスター各モデル用。定番の11インチでかなり車高が落ちます。チョッパー風のカスタムはもちろん、足つきの悪さの改善にもなります。女性にも大変お奨めのサスペンションです。

 

 

品番:2800-2819

メーカー:MAXSPORT

価格:¥22,000(税込)

同じく11インチのショートショックですが、コチラは「マクスポート サスペンション」。車種別専用設計のローダウン用サスペンションです。短い設定ながらも十分なショック機能を備え、足つき性と地を這うようなルックスを実現させてます。もちろん後ろが下がることで前が上がるので、トレール量が増えますね。

5段階プリロード調整機能。 1973-84 ショベル4速フレーム角スイングアーム用

こんなパーツを使って、ちょっとした乗り味の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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