ハーレーのバンク角はどれくらいなの?バンクセンサーってどんな機能なの?

ハーレーバイカーの多くは、あまりモーターサイクルに速さを求めていないものと思われます。が……中には、例えばスポスタのオーナーさんなんかは、峠を攻めるのが好き、という方もいらっしゃることでしょう。
そこで気になるのが、バンク角、であります。ハーレーのバンク角はどれくらいなのでしょうか? そもそもバンクセンサーってどんな機能なのでしょうか?
ハーレーのバンク角って、どれくらい?
バンク角が大きければ、コーナリング速度を高めやすい=コーナーを速く走ることができる、ということは、皆さんご存知の通りだと思います。で、以下は筆者がササっと調べた範囲ですけれども、公道を走る一般的なスポーツバイクのバンク角は40度程度。スーパースポーツモデルであればそれ以上。そして最大値は50度程度であると思われます。
で、ハーレーを見て行きますと……登場時にハーレー史上最大のバンク角を有するモデルとして登場した「ストリートロッド」では、左が40.2度で右は37.3度でした。まぁ普通のスポーツバイクって感じですね。で、「ストリートロッド」発売時のリリースから判断して、「スポスタ」のバンク角はそれ以下であることが分かります。であれば、例えば「クルーザー系」モデルなんかは、当然それらよりバンク角は小さい。
ということで、ハーレーのバンク角は一般的なモーターサイクルより遥かに小さく、直進を楽しむべく作られている、ということです。当たり前すぎる回答ですが、それが事実であります。
バンクセンサーってなに? その機能は??
では、ハーレーはコーナリングのことを一切考えていないのか、といえば、そんなことはありません。しっかりとバンクセンサーを搭載しているのであります。それがどこに搭載されているかというと……ステップであります。ステップの下にポヨっと飛び出した物体。あれがバンクセンサーなのです。
それが何の役割を果てしているかと申しますと……それは一番最初に接地するってこと。ココが最初に接地することで、車体のほかの部分(例えばマフラーやフレーム、クランクケース)を傷付けず、ライダーに接地していることを知らせる、という役割を果たしています。
ちなみに近年、例えば、ヤマハ「MT-10」なんかは、6軸IMU(Inertial Measurement Unit)=慣性計測ユニットを搭載しており、その計測値を用いてトラクションコントロールを制御していたりもしますが、ハーレーはアナログ。「今、接地しています!」と、バンクセンサーがガリガリと音を立て教えてくれるスタイルなんですね。