初心者必見！エンストはエンジンに悪いって本当なの!?

近頃は「初めてのバイクがハーレー！」なんて方もいらっしゃるようですから、当コラムをお読みくださっている方のなかにも、初心者さんもいらっしゃるかも知れませんね。そんな初心者バイカーさん、「エンストしてませんか？」

巷では「エンストしたらエンジンに悪い」とか「エンストはエンジン不調だから」とか、色々言われています。それらは本当なのでしょうか？そこで今回は、エンストに関する雑談をお届けして行きます。

エンストはエンジンに悪い、はホントなのか？

そもそもエンストって何なのよって話ですが、それはエンジン・ストールの略。エンジン・ストップとかではありません。ストールという語自体に、エンジンが止まってしまう、という意味があるようです。

次に、エンストはどんな場合に起こるのでしょうか？一つはお馴染みの発進時です。これは誰しもが一度は経験したことがあるはず。もう一つは、アイドリング時。信号待ちで「アレ？？」って感じでエンストすることがあります。そして最後は、高速などでの走行時。気持ちよく走っていたはずが、突然エンストしてしまうことも、なくはない。普通に考えて、エンストはこの３パターンであります。

いよいよ、エンストはエンジンに悪いのか、考えて行きます。まず発進時のエンストですが、これは（基本的には）バイカーさんの技術的な問題で発生します。で……機械的に電気的に考えて、このエンストがエンジンに悪い理由は、ほぼ見当たりません。

次にアイドリング時のエンスト。これは幾つかパターンがありそうです。例えば、燃調が上手くできていないことがエンストの原因である場合や、真夏の渋滞時にも起こり得ます。前者は、エンストそのものがエンジンに悪いのではなく、もともとエンジン（制御系を含めて）の調子が悪い、と考えるべきでしょう。真夏の渋滞時のエンストはオーバーヒートしかかっている証拠かも知れません。これは交通環境＝状況がエンジンに悪い、と言えそうですが、エンストがエンジンに悪い、というのとはちょっと意味が違いますね。最後の走行中のエンストは制御系に問題がありそう。それより何より危険！なので即刻、プロに見てもらう必要があるでしょう。

ということで、エンストは、バイカーさんの技術的な問題、または車両の不調が原因である場合が多く、エンストそのものがエンジンに悪い、とは考えにくいでしょう。

エンストをしないコツはコレ！

それでは続いて、エンストしないコツ、を紹介して行きましょう。まず発進時のエンストですが、これは練習。それに尽きます。今はベテランのバイカーさんでも、教習所では何度もエンストしたはず。しなくなったのは技術が上がったから。なので発進時のエンストは、最初は誰でもするもの。エンジン回転数を適度に上げつつサッと半クラッチから繋ぐ。練習してください。

アイドリング時のエンストは、空燃比やバッテリー、プラグのチェックが欠かせません。それから夏場の渋滞時のエンストは、オイルの状態も疑ってみてください。ついでに粘度も適したものに変えましょう。走行中のエンストは、先にも書きましたが、制御系が怪しい。重大事故になる前に、プロに見てもらうこと。これでエンストを回避しましょう！