こんなに進化した!歴史を振り返りながら初代スポーツスターとスポーツスターSを比較してみた!

投稿日:2023-02-17

空冷エンジンから水冷エンジンへと変わり、車名も「スポーツスター」から「スポーツスターS」へと変わりました。

そこで今回は「スポーツスター」の歴史を振り返りつつ、初代スポーツと現行「スポーツスターS」を比較してみます。見た目もエンジン性能も、随分と変わっているんですね!

 

スポーツスターのご先祖「Model K」はサイドバルブエンジン搭載!

 

初代「スポーツスター」のご先祖となったのが、1952年に発売が開始された「Model K」。第二次世界大戦後のアメリカはイギリス製ツインエンジン搭載車が売れに売れました。トライアンフ、BSA、ノートンといった高性能なOHV並列2気筒エンジン搭載車たちです。

それに対抗すべく、WL系サイドバルブエンジン=4カムエンジンのスポーティな車両を作ってやろう、とハーレーは考えたのです。

 

最高出力は30PS、最高速度は158km/h。しかも既存のハーレーよりも軽量コンパクト。ということで一定の成果=「スポーツスター誕生の布石」となったのでした。

 

初代スポーツスターはOHVエンジンに進化していた!

「Model K」で英国車への迎撃態勢を築こうとしたハーレーでしたが、英国車勢は排気量を500cc→650ccへとアップすることで対抗しました。そこでハーレーは「Model K」をブラッシュアップ。1957年に「XL Sportster」を発売しました。

 

その注目ポイントはエンジンのOHV化。それとショートストローク化、さらには「KH」を踏襲した排気量883ccエンジンで、最高出力は42PSにまでアップしていました。それでもまだ、スポーツツーリングモデル的な前後フェンダーとソロシート、また前ブレーキはドラム式。エンジン始動はもちろんキックでした。

さらに翌1958年には圧縮比を7.5から9までアップした「XLH」の発売を開始。最高出力55PS、最高速度185km/hにまで性能をあげた「XLCH」も同時に発売され、後者は今ではアイアンスポーツ好きのなかでは伝説的なモデルとなりました。

 

「スポーツスターS」はOHVエンジンに進化していた!

一方で、2021年に市販されたのが「スポーツスターS」。

ハーレーが久し振りに全力投球して開発した「Revolution Max 1250T」水冷エンジンを搭載。排気量は1,250ccへ、最高出力は121HPですから、初代スポーツの42PSと比較すると約3倍にもなります!

前後フェンダーやシート、外装類、マフラーまで、とにかくスポーティ! 当たり前ですがブレーキはディスク化され、エンジン始動はセルモーターが担ってくれます。

 

「スポーツスター」&「スポーツスターS」はどちらも素敵!

ということで今回は簡単に初代「スポーツスター」と現行「スポーツスターS」とを見比べてみました。

初代でなくても空冷時代の「スポーツスター」に独特の醍醐味があることはご存知の通りです。もちろん最先端の技術を投入された「スポーツスターS」も魅力的。どちも素敵なアメリカンスポーツバイクですね!

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