みんな変えてるけど結局のところ真鍮素材の何がいいの?

投稿日:2017-08-01

バイクのカスタムパーツの中でも真鍮製のパーツってちょっと特別視されていると思いませんか?しかし、真鍮は希少金属というワケでもなさそうですし、アルミのように軽いとか、錆びないという特徴があるワケでもなさそうです。それでも、”真鍮製”っていう言葉の響きには独特のものがありますよね。そこで今回は真鍮素材について学んでみましょう。

 

真鍮とは?

真鍮=ブラスとは銅と亜鉛からなる合金で、特に亜鉛の含有量が20%以上のものを指します。一般的に亜鉛の割合が多くなるに連れて色が薄くなり、少なくなるに連れて赤みを帯びていきます。亜鉛の割合が増すと硬度も増すのですが、同時に脆さも増してしまうこともあり、45%以上になると、実用に耐えられないと言われています。銅と亜鉛の割合によって、種別され、用途も異なるようです。

 

真鍮の特徴

真鍮の特徴として挙げられるのは、電気伝導性が極めて高いことにあります。ちなみに最も電気伝導性が高いのは、意外に思われるかもしれませんが銀になります。最も真鍮との差は僅差で、それゆえに銀よりも安価な真鍮はコネクターやコンセントといった接続器などに用いられています。

また、真鍮は過熱することで複雑な形状にも加工することも容易です。素材を薄く広げたり細く伸ばしたりの加工をすることも可能です。さらに被削性(切削加工する際の削りやすさを指す)が高いことから、高度な精密加工が必要な時計などの精密部品などに用いられています。

極微量作用……僅かの量で驚くほどの殺菌作用があるため、ドアハンドルや引手などに用いられると、衛生上、非常に優れているという特徴も見られます。

 

真鍮のデメリット

上記したように真鍮は様々な面で優れた合金ですが、空気中では表面が酸化されて酸化銅という皮膜に覆われます。つまり、メッキ加工やクリアコートなどを施さなければすぐに錆びたり、黒く変色してしまうのです。また、水分にも弱く手垢や汗などの影響でも変色や錆が進行します。

さらに、ゴム製品とも相性が悪く、ラテックス類・生ゴムに塗るとゴムを分解腐食させてしまいます。

 

ブラスバンドの”ブラス”

真鍮は錆びやすいといった弱点はあるものの、それを補ってあまりある優れた合金です。適度な硬さ、強度があり、それでいて柔軟に変形させたり、切削がしやすいことから紙幣の印刷機などの精密機械から弾薬の薬莢など幅広く使用されています。金管楽器などにも多く使用されていますね。ブラスバンドの”ブラス”がそれにあたるワケです。最も身近なものとしては5円硬貨が、まさに真鍮製ですね。また、ずっしりとした重厚感があり、酸化することで表面が変化することから革小物やアクセサリーにもよく用いられています。

金に似た美しい黄色の光沢を放つことから金の代用品にもされ、貧者の金とも呼ばれいます。

 

ワンポイントのアクセントとしての”ブラス”

バイクのパーツとしてもよく用いられる真鍮。ワンポイントのアクセントとしてはもちろんの事、全てが”真鍮製”というパーツも人気があります。それは、使い込む程に味が出るところや、”磨いてピカピカになっても楽しめるところにあるのではないでしょうか。

適度な強度があり、加工もしやすいところから、アクセサリーとしてだけではなくバイクのパーツとしても優れたパーツです。金に似た綺麗な黄色の光沢を持つことから、金の代用品としても古くから用いられてきた”真鍮”。結局のところ、そういった特性そのものが、”真鍮製”を特別視させているのではないでしょうか。

それでは、”真鍮製”のパーツを最後にご覧ください。

 

クラシックフートペグ M ブラス

品番:HD-05264

メーカー:KIJIMA

価格:¥14,040(税込)

 

ブラス キックペダル

品番:7300-0002

メーカー:GUTS CHROME

価格:¥6,050(税込)
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