知らなきゃ損!ハーレーにハイオクを入れなければいけない理由

投稿日:2016-08-19

ガソリンにはオクタン価というものがあり、オクタン価が低いほど混じりけがなく(純度が高く)着火しやすい性質です。キャンプ時に使うバーナーなどの燃料になるホワイトガソリンは、オクタン価が低く本来のガソリンそのものに近いので、間違ってもバイクの燃料などには使えません。ではなぜオクタン価に差があるのでしょうか。

ハーレーの対敵とは

バイクに限らずエンジンは、正しい圧縮と正しいタイミングでの爆発が基本です。特にハーレーのように高圧縮のバイクでは、規則正しいストロークを持続できないとエンジンに大きな負担をかけてしまいます。高圧縮車のエンジンは、圧縮途中で爆発してしまうことがあり、これを異常燃焼(デトネーション)と言います。いわゆるノッキングだと考えて下さい。

正しい位置で爆発しないと燃えカスが残りピストンに付着したり、ひどいときにはピストンを溶かしてしまうほどの熱になり、最悪はエンジンを焼きつかせることもあります。それを防ぐために自然発火しにくいハイオクがあるのです。

エンジンの好調を保つには

エンジンの調子を悪くしていく要因のひとつが「汚れ」です。ピストンに付着すればバルブにも影響を及ぼしますし、シリンダーに傷が付けば圧縮が落ち、オイルが流れ出て白煙や黒煙を吐くようになってしまいます。それでも全く汚れないというのは難しい問題です。

なのでなるべく汚さずにいたい、その為にはいかにノッキングを減らすかが重要です。ミスファイヤーをなくし、所定のタイミングで爆発させるためにハーレーはハイオク指定されているのです。

何が混ざっているのか

ハイオクガソリンが燃えにくいのは分かりましたが、ハイオクにはいったい何が混ざっているのでしょうか。混ざりものというと何か怪しい雰囲気がありますが、ハイオクにはエンジン内部を綺麗に保つための性質のものや、エンジンを保護し燃費向上を目的に精製されているので、混ざりものと言っても悪いものではないので安心してください。

ガソリンは燃えにくくとも低速のトルクが気持ち良いハーレーでは、例えば3速で10キロ以下でドコドコ感を楽しむのもノッキングと同じで良いことはありません。適正なギヤでエンジンに負担をかけないようにしなければハイオクの意味がなくなってしまいます。

もっとエンジンに気を使いたい方には、信頼のワコーズ製燃料添加剤もあります。エンジン内部の汚れの除去から、ガソリンタンク内の錆や腐食からも防いでくれる、バイカーの強い味方です。

ウワサを信じない

「日本のガソリンは性質が良いからレギュラーでも大丈夫」というような話を耳にすることがありますが、性質の問題ではなく、あくまでも”オクタン価”の問題です。ヨーロッパで使われているガソリンのオクタン価は、日本よりも基準が高いので、日本に輸入される欧州車はほとんどがハイオク指定車になります。ですので、性質の良さと着火点は違いますので、そんな噂を信用しないでハイオクを入れるのが無難だと思います。

また、最近はデトネーションを利用したエンジンも開発されています。自然発火を利用してしまうという発想なので、レギュラーのオクタン価が欧州並みに高くなることはないと考えられます。高圧縮のVツインエンジンを楽しむためにはやはりハイオクガソリンを入れましょう。

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