ハーレーにかかる維持費

投稿日:2014-12-19

ガソリン代にオイル代、車検費用に保険料、駐輪代にメンテナンス代。ハーレーを維持するためには、いろいろとお金がかかります。今回はハーレーの維持費についてご紹介します。

ガソリンや燃費について

ガソリン代は走行距離や燃費によって違ってきます。カタログによると現行モデルで最も燃費のよいモデルは、スポーツスター883の21.7㎞/Lです。そう聞いて「意外と燃費がいいんだな」と思われる人もいるのではないでしょうか。ただし、ハーレーは全車ハイオク仕様なので、レギュラーガソリンよりも10数円割高になります。ちなみに1800ccの最大排気量を誇るV-RODの燃費は15.9㎞/Lなので、スポーツスター883との差は5.8㎞/Lとなります。燃費を考えれば、軽量・小排気量車が経済的と言えます。

なお、週に1回程度ツーリングに出かけると考えると、ガソリン代は月に1万円弱が平均的な額のようです。

メンテナンス代について

エンジンオイル、プライマリーオイル、トランスミッションオイルなどのオイルは、定期的な交換が求められます。とくにエンジンオイルは3カ月に1回は変えることが必要と言われ、たとえば1Lで1,500円のエンジンオイルが3本必要なスポーツスターの場合で4,500円、これに交換時の作業工賃が2,000円程度かかります。プライマリーオイル、トランスミッションオイル(スポーツスターの場合は必要なし)の交換は半年に1回が推奨されます。純正オイルは高価なので同等品の他社製オイルを使用するのが一般的でしょう。また、交換はやり方さえマスターすれば自分で行うことも可能です。

タイヤ交換はタイヤ代と工賃で1回当たり4~5万円かかりますが、頻度は2、3年に1度でしょう。レーシーに走るのでなければ、ハーレーにグリップ性の高いタイヤはあまり必要ありません。有名メーカーのタイヤであれば、一般道での「走る」「曲がる」「止まる」は充分に考えて作られています。そのため摩耗の早い高性能タイヤよりも、耐久性の高いタイヤを選ぶことで交換時期を長く持たせることができます。ハーレーのタイヤは高価なので、結果として維持費の節約になります。

車検費用について

日本では400ccを超えるバイクには車検の義務が課せられています。しかも法定費用は排気量に関係なく一律です。ハーレーをディーラーに車検を依頼した際に高額になるのは、法定費用以外の料金がプラスされるからです。
ディーラーでは車検前に、ホイールのハブやブレーキの分解整備、グリスアップ、サスペンションなどもチェックします。もちろん必要に応じて修理や部品の交換を行いますが、純正部品は高価なため、高額な出費となってしまいます。もし自分で整備できるようであれば、交換部品に社外品のパーツを使い、ユーザー車検やユーザー車検代行業者に依頼することで、費用は半分以下の3万円程度に抑えることができます。ただし自己責任が伴うことをお忘れなく。

保険料について

任意保険は必須と考えましょう。各社からバイク専用の保険が出ています。保険内容は各社さまざまですが、インターネットによる申し込みによる割引を行っている会社が多いようです。対人・対物無制限、搭乗者障害200万円、自損事故特約などを組み合わせた保険の場合で年間25,000円~35,000円程度払っている人が多いようです。

以上のようにハーレーの維持費は決して安いものではありません。すべてにお金を掛けられないのであれば、どこにお金をかけて、どこを節約するのかを考えてみましょう。なるべく無理のないハーレーライフを送ることが、長く乗り続けられるコツとなるはずです。

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