バイクの種類と特徴

投稿日:2014-12-19

バイクの歴史は、内燃機関を発明したドイツのゴットリープ・ダイムラーが、1885年にオートバイの特許を取得したことに始まります。自転車にエンジンを載せた原型に幾度もの改良がなされ、現在のようなさまざまなバイクが誕生しました。今回は、バイクの種類と特徴についてまとめます。

オフロードバイク

スリムな車体、高い車高で、名前どおり荒れた路面を得意とするバイクです。1990年代までは2ストロークエンジンが存在していましたが、排気ガス規制により現在は4ストロークエンジンが主流となっています。

特長は陸上自衛隊の偵察隊に採用されるほどの機動力の高さにあります。悪路で速く走らせようとすれば、コーナーリングやアクセルワーク、ブレーキングなどのシビアな技術が要求されます。何より、オフロードバイクでなければ見ることのできない場所に行けることがこのバイクの魅力でしょう。

スクーター

ATミッションを搭載し、ギアチェンジのいらないバイクです。以前は50ccが中心でしたが、1990年代にビッグスクーターが発売されると、AT限定普通二輪免許が登場するほど一躍人気となりました。

ゆったりとしたポジションに充分な積載スペース、豪華仕様の車種では電子制御CVT、電動格納ミラーや電動調整式スクリーン、ABS、自動温度制御式のシートヒーターや5段階温度調整式のグリップヒーターまで備えており、クルーザー的な乗り方をされることが多くなっています。カスタムパーツも豊富なので自分だけの一台を作り出すこともできる自由度の高いバイクです。

レーサーレプリカ・スーパースポーツ

高回転エンジンを搭載し、全身をカウルに包んだロードバイクです。
レーサーレプリカは、レーシングバイクと同等の機能を持った公道用バイクであり、8時間耐久レースなどの人気を受けて大人気となりました。1980年代中ごろのバイクブームは、まさに中排気量のレーサーレプリカがけん引していました。その後、免許制度の変更やバイクユーザーの年齢層が上がり、現在では大排気量のスーパースポーツが主流となっています。圧倒的なパワーを操ることができるのは、スーパースポーツならではの魅力のひとつです。

ネイキッドバイク

ネイキッドバイクという呼び方は新しく、1980年代にカウルが付いたバイクが主流になった時に、カウルのない普通のバイクがネイキッド(裸・むき出し・ありのまま)と呼ばれるようになりました。シンプルなスタイル、無理のないポジションは、ロードバイクの完成形と言え、姿を変えることなく現在に引き継がれています。

ロードスポーツのネイキッド、ビジネスバイクのネイキッドなど種類が多く、エンジンも単気筒、ツイン、四気筒とバリエーションに富んでいます。シンプルにバイクを乗りこなしたい人に最適なモデルです。

アメリカン

ハーレーやインディアンがこのタイプのバイクを製造したことから、日本ではロングホイールでゆったりとしたポジションのクルーザーの総称となっています。

その魅力はまずスタイルにあります。多くがVツインエンジンを採用。メッキを多用した美しい車体は工芸品のように目を引きます。足を前方に伸ばすライディングポジションと低いシートは、安定感や安心感を生み、コーナーリングでは膝を擦ったり、腰を落としたりせず全身でバイクを倒し込むため、ほかにはないマシンとの一体感が得られます。乗ってよし、見てよし、カスタムしてよし。所有することに喜びが得られる飽きの来ないバイクです。

とりわけ最近バイクが売れないと言われている中で、着実に販売台数を増やしているのがハーレーダビットソンです。免許制度の改正や、長年に渡るファンの定着などが理由として挙げられますが、最も大きな要因は積極的にバイクを売ろうとするハーレーの姿勢にあるのではないでしょうか。カフェのような雰囲気の専門店では、試乗会やイベントが数多く開かれ、アメリカンの再発見の場ともなっています。ショップに足を運べば、きっとお気に入りの一台が見つかることでしょう。

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