ハーレーに似合うヘルメットは?ヘルメットの種類と規格

投稿日:2015-01-21

せっかくハーレーに乗るのだから、ヘルメットの選択にも力を入れたいもの。ヘルメットにはどんな種類があるのかを今回はご紹介します。
アメリカ製のハーレーであっても日本の公道を走る場合は、もちろん日本の法律に適合していなくてはなりません。ヘルメットの安全規格がどうなっているかについても説明していきます。

ヘルメットの種類

・フルフェイスタイプ
一昔前は「フルフェイスは重いので、事故の際の衝撃で頚部が損傷しやすい」と言われていましたが、現在は軽いフルフェイスが発売されています。レーサーがフルフェイスを被っていることから分かるよう、顔や頭部全体をカバーするため安全性は一番高いです。ただし視界が狭くなると言う難点があります。

・ジェットタイプ

ジェット機のパイロットのヘルメットに似ていることに由来しています。ハーレーを始めとするアメリカンや、ネイキッドモデルのライダーに人気があります。シールドが付いているクローズ型、シールドがないオープン型があります。
フルフェイスに比べると、顎が守られていないため安全性がやや劣りますし、オープン型は埃や砂、雨などが顔面を直撃する点が難点です。

・システムタイプ

フルフェイスの外見を持ちながら、フリップを上げるとジェットタイプのように顔面が露出するのがシステムタイプです。安全性と解放感を両立させたハイブリッド・モデルと言えます。ただし可動パーツが多いため、フルフェイスより少し重くなります。

・ハーフタイプ

お椀型、半キャップとも呼ばれています。安価で軽量ですが、他のヘルメットに比べて耐久性、安全性が劣るため、多くのメーカーは125cc以下での使用を推奨しています。

・オフロードタイプ

枝などから顔を守るためにサンバイザーが付き、転倒時の衝撃を和らげるために顎が尖った特殊なデザインをしています。シールドがあるクローズ型と、ゴーグルを使用するオープン型の2種類があります。クローズ型はフルフェイス同様の安全性がありますが、クローズ型はゴーグルによって視界が狭い、埃や雨が入り込むなどの難点があります。

日本での規格

ヘルメットは頭部を守る大切なアイテムですので、ファッション性だけでなく安全性に十分配慮しなければなりません。日本では規格をクリアしていないヘルメットは「装飾品」とみなされ、公道では使用できませんので注意が必要です。

・PSCマーク

国で定めた基準を満たしたものに表示されるのがPSCマーク。消費者の生命・身体に対して特に危害を及ぼすおそれが多い製品が対象となり、乗車用ヘルメットも含まれます。PSCマークがないとそもそも日本では販売ができないということになります。

・SGマーク

バイク乗車時は「バイク専用のヘルメット」を使用することが前提となります。その安全基準の目安になるのがSGマーク。製品安全協会の審査により、基準に適合しているものと認められた製品のみに表示できるマークです。
SGマークのないヘルメットを被って事故を起こした場合、保険の対象外になることもあります。

・JISマーク

日本工業規格が定めた厳しい安全規格をクリアしたことを示すマークです。125cc以下用と自動二輪車用の2種類が設定されています。

・MFJ

MFJ(財団法人日本モーターサイクル協会)が定めた競技用規格です。公式競技に出場する場合はMFJ認定のヘルメットが必須だと言えます。

日本の規格以外のものでは、例えばスネル規格というものがあり、これは有名なレーサーであったピート・スネル氏の事故を受けて、ヘルメットの安全性を厳しく審査するために設立された非営利的機関「スネル財団」が定める安全規格です。5年ごとに更新され、世界で最も厳しい安全規格と言われています。輸入品のなかにはスネルマークのみのヘルメットがありますが、SGマークがない場合は、日本の規格に適合していないとみなされるので注意が必要です。

ハーレーのライダーが選ぶべきヘルメット

ハーレーに似合うヘルメットとしては、カスタムペイントをおすすめします。バイクに合わせてデザインされたオリジナルのヘルメットは、スタイルを気にするハーレーのオーナーにピッタリのアイテムです。数万円程度の費用が必要ですが、ネットなどで手軽に注文することができます。
また、気候の変化を受けやすいロングツーリング時や雨の日、寒い日などは、フルフェイスタイプがおすすめ。中でも、アメリカ製のシンプソンなどのワイルドなデザインのヘルメットを選ぶと、ハーレーにマッチします。
ただし、ヘルメットはメーカーによってサイズや重さが異なります。タイプやスタイルだけを重視するのではなく、ジャストサイズのヘルメットを選ぶようにしましょう。

ヘルメットの耐用年数は3年程度と言われています。転倒などでダメージを受けた場合は劣化が早まることがありますので、ヘルメットは消耗品と考え、お気に入りのものであっても定期的な買い替えを。

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