ハーレーの人気モデル紹介~ソフテイル

投稿日:2015-01-21

ハーレーダビッドソンのバイクには複数の種類があり、それぞれが違った魅力を持っています。ここでは、オールドスタイルを身に纏ったソフテイルファミリーについてご紹介します。

ソフテイルの誕生

リアサスペンションは路面からのショックを緩和するだけではなく、カーブにおける荷重バランスを取るためにも必要なパーツです。リアサスペンションの開発により、ハーレーの走りは飛躍的に向上しました。
しかし1980年代に入ると、時代に逆行するように1952年までのリアサスペンションがない古いハーレーのスタイルを追い求めるカスタムが大流行しました。その流行を敏感に感じ取ってハーレー社が1984年にリリースしたのが、「メーカー純正カスタム」ともいえるソフテイルです。 

ソフテイルの特徴

ソフテイルは、フレームとエンジンを一体化させるリジッドマウントを採用することで、リアサスペンションが見えないように工夫し、走りとスタイルを両立させています。古き時代の雰囲気を漂わせた新しいハーレーとして、現在でも人気を博しています。
モデル名は、リアサスペションがないリジッド仕様を「ハード・テイル」と呼んでいたのに対し、ソフトな乗り心地と言う意味の「ソフト・テイル」をもじって「ソフテイル」と名付けられたのが由来だそうです。

ソフテイルの遍歴

発売から30年余りが経過したソフテイルは、現在までにいくつかのモデルチェンジを経ています。ソフテイルは、当時の最新技術を用いた高い耐久性能を実現したエンジン「エボリューション」を搭載して登場しました。さらに1988年には、新世代エンジンのツインカム88Bを搭載、その後もより高性能なツインカム96Bに変更されています。
ちなみに、ソフテイルのモデル名のみに付く「B」とは、「バランサード・システム」を指します。他のファミリーは、振動を抑えるためにゴムを介してエンジンを載せるラバー・マウント方式を採用していますが、ソフテイルはフレームと一体化させるリジッドマウントを採用している都合上、スタイルを崩すこしなくエンジンの振動を抑えるためにランサード・システムが採用されているのです。
ソフテイルは、見た目はクラシカルでも常に最新メカを搭載し、進化し続けているのです。

ソフテイルのタイプごとの違い

ソフテイルには、クラシカルなスタイルのFL系と、カスタムなスタイルのFX系モデルが用意されています。
FLでは、フロントフォークをクラシカルなスプリンガーフォークに変更するのが人気のカスタムです。スプリンガーフォークは1948年まで採用されていた旧式のシステムです。現在ハーレーからリリースされているスプリンガーの後継モデルは、昔のスタイルを維持しつつ、コンピューター設計に加えてオイルダンパーを装備するなど、その性能が格段に向上しています。
FXは、ロングフォークにブルバックハンドルが特徴的です。またFXST(ソフテイル・スタンダード)は、チョッパースタイルを取り入れたモデルとして注目されています。

最近では、男性だけでなく女性にも指示されているソフテイル。レトロの雰囲気が漂うスタイルと、快適な走りを両立した有能なモデルであると言えます。

このページのTOPへ