ただスプレー吹くだけじゃない!知られざるカスタムペイントの種類

趣味人なら誰しも、好きが高じてくると、何時しか市販品では物足りなくなるもの。バイカーであれば、あちらこちらをカスタムし始めるわけです。そんなカスタムのなかで花形と言えるのが、カスタムペイントであります。DIYで挑戦するにせよプロに頼むにせよ、世界に一つだけの自分だけのエクステリアが手に入るからです。
そこで今回は、ササっとカスタムペイントの種類について、ご紹介してみたいと思います。
カスタムペイントとは
最初に、カスタムペイントとは何ぞや……というところから入りたいわけですが、そのジャンル特性上、技術的に、学術的に、定義付けされていない、というのが現状であります。
ということなので、筆者の独断で「カスタムペイントとは、独自性を求めて施す塗装」としておきます。ですので、傷ついた純正タンクを補修する塗装や、旧車の純正タンクを再現するペイントはカスタムペイントではない、ということにします。
カスタムペイントの種類:デザインによる分類
ラップ塗装
正確には、技法による分類にすべきなのですが……なんと、塗装する際に、あの『サランラップ』等のラップを使用して、望むデザインを実現するのがラップ塗装であります。
ベースにはブラックなどの暗色を塗り、その上にメタリックなどの塗料をペイント。そしてサランラップを被せて塗料を触ることで、独特のデザインを施します。
クラック塗装
クラック=ひび割れ。ということで、ひび割れているように見えるアレがクラック塗装であります。
一般的な塗装のように塗料、クリアを吹いたのち、専用のクラック塗料を吹くことで、ひび割れ模様ができるのであります。
フレイムス(ファイヤーパターン)
お馴染みのフレイムス(ファイヤーパターン)は、その名の通り、炎をモチーフにしたカスタムペイント。もはや説明不要だと思われますので省略。
スキャロップ
スキャロップとは、ホタテ貝のこと。チョッパーなどで見られる伝統的なパターンであり、クルマの世界ではピックアップトラックにスキャロップを施すのが流行っていたこともあります。
トライバル
トライバル=民族的な模様。ネイティブアメリカンっぽいデザインや、ペイズリーっぽいものまで、ちょっと前に流行していました。
カスタムペイントの種類:塗料による分類
で、これをカスタムペイントの種類と呼んで良いのか微妙なのですが、社会一般的には、塗料の種類によりカスタムペイントを分類しています。
そこで本記事でも、それに倣って記載しておきます。
ソリッド塗装
これは基本中の基本。塗料のほかに何も混ぜていないペイントであって、ホワイト、ブラック、レッド、イエローなどなど、単色が該当します。キラキラはしていませんが、塗料の上にクリアを吹くことから、艶々しています。
ペイント技術自体は容易ですが、ソリッドであっても、好みの色を出す、コダワリの色に塗色する、と考えれば、ソリッドであっても立派なカスタムペイントと呼べる気もします。
マット塗装
続いてはマット塗装。ソリッド塗装と同じく単色であり塗料のほかに混ぜ物が入っていないのですが、ご存知のように、あえて塗料表面にクリア塗装を施さないことで、艶々感がない=艶消し状態にしているのが、マット塗装になります。
ブラックや深いグリーンといった暗色に施されることが多いですが、シルバーグレーなんかも渋い感じがします。
メタリック塗装
続いてはメタリック塗装。メタリックという言葉の通り、塗料に金属=アルミニウム片を混ぜた塗装、それがメタリック塗装になります。メタリック塗装でも、アルミニウム片を保護する目的もあり、塗料の上にクリアを吹いています。
このアルミニウム片がキラキラ光ることから素敵な塗装とされているのはご存知の通りです。
パール塗装
よくメタリック塗装と間違えられるのが、パール塗装であります。パールとは真珠なのですが、実際に真珠が入っているわけではありません。パール素材には幾つか種類がありますが、最も一般的なのは、雲母(=マイカ)を砕いて鱗状みたいな粒子を作り、その表面に二酸化チタンをコーティングした『雲母チタン』あついは『チタニウム・マイカ』と呼ばれるタイプ。
で、ベース塗料にパールを混ぜて塗る場合もあれば、クリアにパールを混ぜて塗る場合もあります。パール素材の大きさによって光沢感が異なりますので、カスタムペイントでパール塗装を施す場合は、発注時に光沢の出方をしっかりリクエストしておくことが大切です。
メタルフレーク塗装
メタリック塗装の一種と考えれば良いと思いますが、メタリック感がギラギラしているアレ……がメタルフレーク塗装であります。
ど派手でアメリカチックな仕上がりが期待できます。バイク本体のみならず、ヘルメットなんかにも採用されています。
キャンディー塗装
キャンディー=飴。ということで、キャンディーみたいな透明感と光沢感を醸し出す塗装ですが……この独特のキャンディー感は、塗料の濃度や塗膜の厚さで調節しているそうです。
プロが施した美味しそうなキャンディーペイントは、そのノウハウが成せる技ってことですね。これまたハーレーに良く似合うアメリカンな仕上がりが期待できます。
クリスタル塗装
結晶パターンができる専用塗料を用いて行います。
カスタムペイントはプロのお仕事!
ということで、今回は長くなりましたが、カスタムペイントについてのお話でした。
ソリッドやマットならばDIYでも可能ですが、一般的にはプロにお任せしたいのがカスタムペイント。自分が思っている以上の仕上がりが期待できるからです。オリジナルの1台を手に入れたければ、頑張ってお金を貯めて、プロにお願いしちゃいましょう!