タイヤに書いてある数字の見かた知っていますか?【実は意味深いタイヤの世界】

投稿日:2020-02-14

タイヤのサイドウォールには、数字やアルファベットが書いてありますよね?アレの見方、ご存知ですか?この記事を書くためにチョイと調べてみたところ……「知った気になっていたが、全くの無知だった……」と恥じている筆者です。

今回は、そんな奥深いタイヤサイズの表記について、ご説明して行きます。

 

バイク用タイヤサイズの表記方法は4種類!

「タイヤサイズの表記が奥深い?馬鹿言え、俺は知ってるよ!」と感じた方も少なくないと思います。では質問。バイク用タイヤのサイズ表記方法は、4つに大別できるって知っていましたか?

それは……

    • ラジアル メトリック(ミリ)表示
    • バイアス メトリック(ミリ)表示
    • ベルテッドバイアス メトリック(ミリ)表示
    • バイアス インチ表示

であります。もうこの時点で「エっ⁉」って感じです。

 

タイヤ規格上の名称を知るべし!

続いては、各部の名称であります。これ、我々ユーザーは適当に「タイヤ幅」とか「タイヤの高さ」とか言っていますが、実際には規格上の名称が定められています。サッと眺めてみても、トレッド幅とタイヤ幅との違いなんて知らなったなぁ、なんて思ったりします。本図は、ダンロップ社のウェブサイトから転載させていただきました。

 

4種類のタイヤサイズ表記、それぞれの意味を知るべし!

タイヤサイズ表記法には4種類あるとお伝えしましたが、ここから先は、各表記法が伝える意味=見方について。これまた説明が難しいのですが……非常に分かりやすくまとめているブリヂストンさんのウェブサイトから転載・要約させていただきます。と申しますのも、業界団体である日本自動車用タイヤ協会のウェブサイトが役立たずだったからです……

さて、そもそもモーターサイクル用タイヤの表記に一定のルールがあるものの、ミリメートル表記(メトリック表記)とインチ表記、それにタイヤの構造(ラジアルまたはバイアスなど)によって、表記に違いがあります。

基本的には、(タイヤの総幅mm)/(タイヤの扁平率%)(構造)(リム径インチ)(荷重指数+速度記号)で表されます。また、13インチ以上のモーターサイクル用タイヤの場合は、乗用車用タイヤとの混同を防ぐ目的で、リム径の後ろに“M/C”を表示(モーターサイクル用表示)しています。

 

ラジアル メトリック(ミリ)表示

ラジアルタイヤでは、(タイヤの総幅mm)/(タイヤの扁平率%)の後の(構造)を示す部分に「R」(リム径インチ)(荷重指数+速度記号)と表記されています。一定の最高速度を超えるタイヤには構造の前に速度記号「Z」を加えた「ZR(※2)」とし、末尾の荷重指数と速度記号に括弧を加えることになっています。

 

バイアス メトリック(ミリ)表示

続いては、最も一般的であると思われる、バイアスメトリック表示。バイアス構造の場合は、構造を示す部分に“-”(ハイフン)を用います。

 

ベルテッドバイアス メトリック(ミリ)表示

続いては、ベルテッドバイアスメトリック表示です。「ベルテッドって何だよ?」って話ですが、バイアス構造のタイヤをベルトで補強した構造をベルテッドバイアス構造と呼びます。それが構造表示の部分に付与された“B”の意味するものです。

 

バイアス インチ表示

90年代前半以前に設計されたタイヤでは、タイヤがインチ表示のものがあります。これらのタイヤは扁平率の表示がありませんが、扁平率は概ね90~100シリーズになります。

 

詳細はダンロップかブリヂストンのHPで確認してほしい!

ということで、今回は二輪車用タイヤのサイズ表記についてご紹介しました。が、実際のところ、荷重指数、速度記号の詳細についてなど、詳しい説明が必要な部分が少なくありません。

それらの意味については、ここで紹介したダンロップ、ブリヂストンのウェブサイトにて詳しく記載されているので、そちらを参考にして欲しいと思います。

 

参考:ダンロップブリヂストン 画像参考-Unsplash
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