ハーレーパーツメーカー~JAMES GASKETS

投稿日:2015-03-12

ハーレーは、さまざまなパーツで構成されていますが、その中には、地味ながらも各パーツの性能を引き出す「縁の下の力持ち」としての役割を担うパーツがあります。その代表格としてあげられるのが、ガスケットです。
ここでは、ハーレー用ガスケットとしてトップクラスのラインナップを誇る「JAMES GASKETS(ジェームズ・ガスケット)」についてご紹介します。

JAMES GASKETSの始まり

JAMESGASKETSの創業者であるジェームズ・クラークは、小さなバイク修理屋を営みながら、金属合わせ面のシーリング技術の向上に力を注いでいました。
そんな彼の運命を変えたのは、修理をした際に感じたガスケットの質の悪さでした。
ガスケットとは、パイプの継ぎ目などに入れる薄板状のパッキングで、バイクにおいては、エキパイとマフラーの間や、エンジンとエキパイの間に使用されます。ガスケットがなければ、排気ガスが漏れるだけでなく、爆発音が出るなど、エンジン自体の燃焼に影響を与えます。
ガスケットの品質に不満を持ったジェームズは、自らの手で最高のガスケットを開発することを思い立ちます。

JAMES GASKETSの歴史

1977年にバイク修理会社「ジェームズモーターサイクルパーツカンパニー」を設立。V-TWINに対応したエンジンや、トランスミッションのオーバーホールキットの販売などで実績を積んでいきます。
1979年には現在の「JAMES GASKETS」を設立し、多くの高品質なガスケットを開発していきます。ジェームズの作るガスケットは高く評価され、ハーレーのほぼ全てのガスケットを生産するようになります。
拡大した需要に応えるため、1999年に工場をネバダ州からデイトン州に移転。現在は、46,000平方フィートの敷地内に、効率的な生産機械や大量の原料をストックしている巨大な工場が稼働しています。
ガスケット製品は、北米、ヨーロッパ、オーストラリア、アジアと各地に広がり、世界的に有名なパーツメーカーとして知られるようになりました。

JAMES GASKETSの評判

ジェームズ・クラークは、その人柄と情熱、すばらしいガスケットを生み出した功績から、敬意をこめて「ガスケットのゴッドファーザー」と呼ばれています。残念ながら2007年9月7日に亡くなりましたが、現在でも、彼の技術的貢献と驚くべき先見性が業界内で賞賛されています。
JAMES GASKETSの製品は、高品質とコストパフォーマンスを両立しているため、悪い評価を聞いたことがありません。
シール性、耐久性が高いだけでなく、プライマリーカバーガスケットがキットになっているなど、使い勝手の良さでも高い評価を得ています。こういった工夫は、ユーザーを第一に考えて商品開発をしているJAMES GASKETSらしいと言えます。
世界的なガスケット会社になったJAMES GASKETSの人気は、揺るぎないものだと言えるでしょう。

世界が認めるガスケットを開発するためには、大変な努力が必要です。JAMES GASKETSのこだわりを知ることで、信頼性がグッと増しますよね。
自分のハーレーを愛するのであれば、外見だけでなく、目立たないパーツにもこだわりを持つことをおすすめします。

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