ハーレーパーツメーカー~EASTERN MORTORCYCLE PARTS

投稿日:2015-03-12

ハーレーの歴史がミルウォーキーに住む4人の若者によって幕を開けたように、今や老舗と呼ばれるカスタムパーツメーカー「EASTERN MORTORCYCLE PARTS(イースタン・モーターサイクル・パーツ)」もまた、バイク好きな若者によって設立されました。
今回は、小さなガレージから始まったEASTERNMORTORCYCLEPARTSについてご紹介します。

EASTERN MORTORCYCLE PARTSの歴史

1960年代中頃、ニューヨークに住むジルとキャロルは、小さなガレージでバイクを修理する会社「ジルズサイクルショップ」を始めました。その技術には定評があり、電装系の修理や、エンジンのフルオーバーホールなどをこなしながら、次第に事業を拡大させていきます。
その後、タンクやマフラー、ピストンなどのパーツ販売を開始し、入手できないパーツは、さまざまな工作所で作成して販売するなど、アフターパーツメーカーとしての地盤を固めていきます。
1972年に満を持して、「EASTERN MORTORCYCLE PARTS」を設立します。以降も自社製品の開発に余念がなく、スプロケシャフトやブッシング、ピニオンシャフト、クランクピンなどを販売。1987年には南カリフォルニアに拠点を移し、パーツの自社生産力をアップさせるとともに、販売網を広げていきます。
ジルとキャロルのスピリットは現在も継承されており、ファミリーカンパニーとして存在しています。また、ハーレーのみならず、インディアンスカウトやチーフなどのパーツも生産、販売しています。

EASTERN MORTORCYCLE PARTSのラインナップ

「イースタン・モーターサイクル・パーツ」とネットで検索をしても、あまりヒット数が多くありません。現在、日本でEASTERNMORTORCYCLEPARTSの情報を得ることは困難なため、ここでは英語表記のパーツリストを参考にご紹介したいと思います。
通常カスタムパーツメーカーは、さまざまなアイテムをラインナップしながらも、マフラーやホイール、サスペシンションなど、メーカーの個性が分かるパーツを売り出します。
しかし、EASTERN MORTORCYCLE PARTSの製品は、メーカーの純正カタログリストを見ているのかと錯覚してしまうほど、実用的なパーツがラインナップされています。
ライトやスプロケットなど、一目でEASTERNMORTORCYCLEPARTSと分かる製品も多少はありますが、エンジンや駆動系などの内部パーツを中心に販売しています。

日本でEASTERN MORTORCYCLE PARTSを扱っているサイトを見ると、そのラインナップはナット、ベアリング、シフターフォークシャフトなど地味なものばかり。しかし、目立つパーツだけでなく、ネジや配線、ワッシャーなどが良質でなければ、安全なハーレーを作り出すことはできません。
EASTERN MORTORCYCLE PARTSの質実剛健なラインナップには、日本の職人気質のようなものを感じます。創業当時からのスピリットが受け継がれている、魅力的なパーツブランドだと言えるでしょう。

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