ハーレーパーツメーカー~S&S

投稿日:2016-09-20

ハーレーというバイクは、ハーレー社純正のパーツを使わなくとも一台のバイクを完成させられるほどです。1990年代には数社がオリジナルのハーレーと同じ形のエンジンを積んだバイクを発売しましたが、それらのメーカーのバイクのエンジンはほとんどがS&S製でした。今でも旧車から現行車までのオリジナルエンジンを、純正よりもハイスペックで作り続けているS&Sは、世界中の多くのユーザーに信頼されているメーカーです。

何といってもこれ!

今ではエンジン一基をすべて作り出してしまうほどにあらゆるパーツを製作しているS&Sですが、その名を一気に押し上げたのは高性能キャブレターの製作からでした。旧車で純正使用され、今でも旧車ファンの間ではよく用いられるリンカートキャブレター。それよりも高性能を目指したのがS&Sでした。


社外製のキャブレターでは間違いなくナンバー1の人気を誇るのがS&Sではないでしょうか。また、ティアドロップ型のエアクリーナーは誰もが知るデザインではないでしょうか。一番スタンダードなのはEキャブレターで、現在はその他にB、Gなどレーシーなモデルも一般大衆化され、よく装着されています。

エンジンの生命線

キャブレターで圧倒的な信頼と人気を博しているS&Sですが、エンジンを一基作り上げられるほどの実力は、オイル回りのパーツでも実績もあげています。ハーレーのような空冷エンジンは、オイルの循環が滞ればすぐにブローしてしまいます。S&Sはオイル循環の心臓部であるオイルポンプでも、プロメカニックからの信頼は厚く、旧車の場合は、わざわざ純正からS&Sに変更し、オイル循環をスムーズにさせているユーザーも数多くいます。


その他にも、プッシュロッドの油圧タペットなどでオイル循環の効率を上げつつ、耐久性にも優れた製品作りをしています。

トータルで性能アップ


キャブレターを換えて吸気性能をアップさせても、排気系が追い付かなければその性能は使い切れていません。そこでS&Sでは、キャブレターの相性を考慮してマフラーの製造も行っています。

このようにS&Sは、より良い性能で、より楽しく乗れるような、、ハーレーをトータルで性能アップさせるためのパーツを製作しています。S&Sはドラッグレースなどへの協力も積極的に取り組んでいるため、過度な加速性や出力性を追求するためのパーツメーカーと思われがちです。そんな一面も間違ってはいないのですが、S&Sの高性能エンジンは、ノーマルよりもトルクフルになるため、低速でも楽しく走れるなどのセッティングも可能です。S&Sはこのような質実剛健の製品作りと、弛まぬ製品開発から、誰からも愛されるメーカーに成り得たのでしょう。

もしも、S&S製品の素晴らしさをまだ体感したことがないのであれば、一度だまされたと思って使用してみてください。絶対に”だまされた”なんて思いませんから。

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