ハーレーカスタム講座~ヘッドライト、電装系

投稿日:2015-03-12

ヘッドライトやテールランプ、ウインカーなどの保安部品は、公道を走るうえで大切なパーツですので、保安基準が細かく決められています。カスタムする際は、この基準を守って行わなければなりません。
ここでは、ヘッドライトやテールランプ、ウインカーなどのカスタムについて説明します。

ヘッドライトは光軸がポイント

車検で不適合になりやすいのがヘッドライト。微妙な光軸のズレでも不適合になってしまいます。
光軸は工具などで簡単に直せるものではないため、車検場の近くにあるテスター屋で調整してもらわなければなりません。調整料の相場は1,500~2,000円程度です。
光軸は狂いやすく、中には新車であっても光軸が調整できていないバイクもあるようです。特に輸入バイクは日本と通行が逆なので、光が右上に出やすい傾向にあります。

ヘッドライトのカスタムについて

ヘッドライトは比較的安価でカスタムできて、フロントのイメージを一変できるパーツですが、基準をしっかりと守らなければなりません。
ヘッドライトの保安基準は、以下になります。

  • 色・・・白
  • 光度・・・15,000cd以上

ヘッドライトの明るさはバルブとレンズに影響されます。ブルーのバルブや他社パーツのHID、小さな口径のレンズは光度が出にくくなります。光度をアップさせたい場合は、バルブを標準のクリアに変えると良いでしょう。それでも光度が足りない場合は、配線やバッテリーの劣化をチェックしてみてください。

ウインカーのカスタム

ハーレーのオーナーは、ハンドルにぶら下がる純正のウインカーを嫌う人が多く、フロントフォークの両脇に移動したり、スタイリッシュに見えるように小型のウインカーを目立たない位置に移動させたりするカスタムが人気です。
ウインカーの保安基準は、以下になります。

  • 色・・・オレンジ
  • 光度・・・10W以上60w以下
  • 点滅回数・・・毎分60回以上120回以下
  • 大きさ・・・7㎠以上
  • 位置・・・フロントから25cm以上、リアは15cm以上

テールランプのカスタム

ロー&ワイドなハーレーは、斜め後ろからのスタイルに迫力があるので、テールランプのカスタムは重要なアクセントになります。最近ではLEDライトにカスタムする人が増えています。
テールランプの保安基準は、以下になります。

  • 色・・・赤
  • 光度・・・5W以上30W以下
  • 表示部の大きさ・・・15㎠以上
  • 位置・・・地面から2.1m以下、地面から0.35m以上、中心部の高さが2m以下で車体の中心に対して左右対称

ストップランプと兼用する場合は、ブレーキをかけた際の光度が5倍以上でなくてはなりません。

電装系のカスタムで注意すべき点

電装系パーツの交換で気を付けなくてはならないのは、配線処理です。カプラーはドライバーでネジを外して差し替えるだけなので、DIYで十分対応可能ですが、複雑な処理が必要なパーツもあります。不安な方は、ショップに依頼することをおすすめします。
また、カスタムに夢中になると、知らず知らずのうちに車検不適応車に改造してしまうことがあります。特に保安部品は、他者に自分の動きや危険を知らせる役割がありますので、目立たなくカスタムしてしまうと、追突などの危険性が高まります。ファッション性と安全性を考慮したカスタムをすることが大切です。

ヘッドライトを始めとする電装系パーツは、ハーレーのスタイルを左右する大切なパーツです。カスタムをする際は、全体のスタイルをイメージした上でパーツを選ぶようにしましょう。
また、カスタム後に光度が足りないなどの理由で運転がしづらいと感じたら、安全運転のために再度調整する必要があります。

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