自分のハーレーをボバースタイルにカスタムする方法

投稿日:2017-02-07

ボバ―スタイルの名前の由来は「短く切り落とす=BOB」や「揺れる=BOBBING」など、いくつかの説があります。はっきりしているのは1930年代からダートトラックを走るレースマシンにするために「余計なものを切り落とし軽くする」ことから始まったカスタムです。そんなボバ―スタイルを自分のバイクに取り入れる方法をご紹介いたします。

 

チョッパーとの違いって?

ムダなものを切り落とすのなら、それはチョッパーに通じるところがあります。それではボバ―スタイルとチョッパーの差はどこにあるのでしょうか。チョッパーは以前にも当コラムで書いた通り、軽快なイギリス車に勝つためにチョップしたというかなり有力な説があります。が、それではボバ―と同じでは……。
実は単純でありながら決定的な違いがあります。チョッパーはフロントフォークを伸ばそうがフレームをぶった切ろうと自由ですがボバ―はあくまでも走りを重視しています。切った貼ったのルックスの前に速さが重要になるという根本がありました。その流れからのカスタムだと考えていいでしょう。

 

まずはどこからカスタムしたらいいの?

分かりやすいのは前後フェンダーを短くすることです。フロントフェンダーレスはチョッパーにもボバ―にも共通ですが、フロントフェンダーを最低限の役割を果たす程度に切ってしまうのもボバ―のカッコ良さです。特にFL系のフロントフェンダーカットはボバ―カスタムの入門編でもあります。

ダートトラックを走るのですから巻き上げる砂や泥を最低限防ぐ必要がありますからレスよりも短いものが装着されていていたほうが現実的です。もちろん一般のカスタム車両はダートを走ることは少ないでしょうが、雨降りでも水しぶきに負けることなく「本気になれば速いぜ」という心意気がボバ―の特徴でしょう。

 

スタイリングを決めよう

フロントフェンダーを切り落とすだけでもかなりすっきり見えますし、リアフェンダーをタイヤの上部(地面から垂直に伸ばした線)まで切ればかなりボバーカスタムに近づきます。他のパーツチョイスとしては、攻めたライポジになる低めのハンドルがベストです。

オールド感を醸し出せると、たちまちクールなルックスになるので、こうしたハンドルもオススメです。シートはホールド感の良いシングルシートがベターでしょう。

 

このセットアップで、ハーレーとの絶妙な一体感が出せればバッチリです。ただし無理して窮屈なポジショニングにしてしまうと疲れてしまいますので、いつもより少しだけコンパクトな感じにまとめるのが良いでしょう。小さくまとまったポジションもまたボバ―のカッコイイところです。

 

レーシーなイメージのボバ―ですが、最近ではXL1200Xフォーティーエイトにもその流れが注ぎ込まれ人気を博しています。

レースから公道に受け継がれたカスタムがボバースタイルで、簡単そうですが実は奥が深いカスタムでもあるので、全体像を考えてからのカスタムがオススメです。

飽きのこない不朽のカスタム、それこそがボバーというスタイルに最も似合う言葉でしょう。

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