EFI燃調パーツって自分でも取り付けできるの?

投稿日:2017-02-14

EFIとは”Electronic Fuel Injection”のことで、一般的には「インジェクション」と呼ばれています。現代の自動車もバイクもキャブレターに変わって、このインジェクションが採用されています。ハーレーも2007年から全車種でインジェクションが採用されています。ではインジェクションとはいったいどういうものなのでしょう。

 

キャブレターとインジェクションの違い

エンジンを動かすにはガソリンと空気、それに電気が必要です。キャブレターでガソリンと空気の混合気を作り、それをシリンダーに送り込み、圧縮させてプラグでスパークさせて爆発を起こします。

つまり、キャブレターは混合気製作所というわけです。インジェクションも同様に混合気製作所ですが、キャブレターが機械式に常時同じ量の混合気を作り、アクセルワークで量を加減する仕組みに対して、インジェクションは完全にコンピューター制御で走行に合わせた最適な量を作ってくれるのです。そのおかげで燃費も良くなり、排気量も減少させることで環境にも優しく、正に良いこと尽くめなのがインジェクションです。

ですが私たちハーレー乗りには悪いクセがあります。そうですカスタムをしたくなってしまう「ノーマルでは満足できない病」です。そんな時にインジェクション車両はちょっと厄介なのです。

 

そもそも改造できない仕組みに

インジェクションは優等生です。余計なガソリンを使わずに、冬の寒い朝でも一発で適切な混合気を送ってくれるので、キャブ車のようにアイドリングを高めての暖機も必要ありません(普通の暖機は必要です)。あらゆる場所にセンサーが付いていて今どれほどの混合気を作ればいいのかを判断してくれます。しかし、そのセンサー類を外そうととするならば、たちまちダメになってしまいます。そうなると、ディーラーに運んでコンピューター診断をして直さなければなりません。

例えばエキパイのO2センサー(排気量を計るセンサー)を外さなくても、サイレンサーを換えるだけで排気効率が変わり乗り味が違ってしまいます。そこでマフラーやエアクリーナーを換えた時にインジェクション燃調でもっとも適したセッティングを出してあげられないか。しかも自分で改造できないか。これが今回のお題なのです。

 

燃調を弄るためには

ハーレーが指定するコンピューターと計測器があり、やり方さえ知っていれば自分でもできます。その計測器ですがハーレー指定のモノを買うには自分でハーレーショップを開き、ディーラーや代理店になり買わなければまず手に入りません。もっとも簡単なのはディーラーのメカニックになり入手するという方法ですが、そこまでして自分でやるよりもショップに出した方が確実に安くて早いです。

ではどうするか。パワービジョンという調整器がありますがこれも高価です。ちょっとしたセッティングぐらいで買えるほど安価ではありませんし、今後安価のものが出たとしても信頼性は相当低いので、愛車のコンピューターのことを考えると、余計に高くついてしまうかもしれません。

 

どこまでやるか

結果を言ってしまえばEFI燃調は信頼がおけるショップでやるのが一番です。最近ではディーラー以外でもやってくれるショップは多いのでカスタムショップでも可能です。それでもどうしても自分でやりたいという方には、このパーツでマフラー交換時の違和感をなくすくらいにしておいた方が良いでしょう。

もちろん突き詰めて自分のパソコンを駆使すれば出来ないこともないのでしょうが、インジェクションの機能、ハーレーのコンピューターの知識があってしかるべき正しい数値を知っていないのであれば、ヘタに弄らないほうが安全です。EFI燃調もアフターパーツメーカーが研究を重ねています。もっと手軽にできる信頼がおけるパーツがリリースされるその日まで待ちましょう。

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