いざというとき困る、ハーレーのバッテリーの寿命

投稿日:2014-11-04

バッテリーの寿命は、一般的には2~3年程度と言われています。しかし、毎日乗る場合と1ヶ月に1度程度の場合では、バッテリーの寿命は大きく変わってきます。
ここではバッテリーをできる限り長もちさせるためのポイントを説明します。

バッテリーのメンテナンス

現在のハーレーのバッテリーはMF(メンテナンスフリー)バッテリーが使われています。MFバッテリーは電解液の補充などのメンテナンスが不要です。
必要なメンテナンスは、ターミナルの掃除、緩みチェック、定期的な充電です。

もし、バッテリーが弱ってセルモーターが回らなくなった場合、以前のキャブレター仕様のハーレーならば、押しがけという方法があります(重量級の車体をどう押しがけするかという問題はありますが…)。
しかし、現代のハーレーはFI(フューエルインジェクション)車です。電気がなければ燃料ポンプが正常に動かないので、エンジンにガソリンが送られません。そのため、押しがけすることは不可能です。救済措置はバッテリーの充電のみになります。

バッテリーの充電サイクルについて

充電のサイクルがバッテリーの寿命を左右する要となります。バッテリーはバイクに乗っている間は充電、乗っていない間は放電されます。定期的に乗っている場合は充電、放電を繰り返し、満充電に近い状態を持続します。
ハーレーに使われているバッテリーは12Vバッテリーです。長期間乗らない場合、放電を続け、電圧が0Vに近い状態が続くと、再度バッテリーを充電しても12Vまで回復しなくなります。そうするとその後はバッテリーがあがるまでの時間が短くなり、バッテリーの寿命を縮めることになります。

乗る機会が少ない時期の注意点

雪深い地方にお住まいで、冬はバイクに乗ることがない場合などは、1年でバッテリーの寿命がきてしまうこともあります。
1週間に1度程度乗る場合は問題ないですが、1ヶ月に1度か、それ以上乗らない場合はバッテリーのターミナルから配線を外して、できるだけ放電しないようにするか、ガレージにコンセントがある場合は充電器をバッテリーにつないでおくことをおすすめします。
充電器は過充電を防ぐことができるトリクル充電器(満充電後スイッチオフ⇒放電後自動的に再充電を繰り返す)を使用しましょう。ガレージにコンセントがない場合でも、延長コードなどを使い、休日に一日かけて充電するなどできるだけ頻繁に充電しましょう。

ハーレーに乗ろうとした時にバッテリーが上がっていることが無いよう、日々バッテリーの状態を意識し、いつでも乗れるようにスタンバイさせておきましょう。

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