定期的に行うべき、ハーレーの日常点検

投稿日:2014-11-04

ハーレーに限らずバイクは定期的な点検やメンテナンスが必要です。メンテナンスを長期間行なわずに運転を続けると、思わぬ箇所の故障につながったり、最悪、事故に合う原因となってしまいます。日頃から点検を行なうことで、大きな故障を防げることもあり、バイクの寿命も長くなります。
今回はハーレーの日常点検のポイントについてご紹介します。

日常点検のポイント

・ガソリン

最新のハーレーはインジェクション化され、旧車と比べ燃費はかなり良くなりました。
しかし車種によって燃費もタンク容量も変わるので、愛車の燃費とガソリン満タン時の走行距離を把握して、現在のガソリン残量は常に頭に入れておきましょう。
ハーレーは軽い車体で260kg、重い車体は400kgオーバーです。数km程度でも、押して歩くことはほぼ不可能です。くれぐれもガス欠には注意しましょう。

また、冬などで数ヶ月バイクを使用しない際は、ガソリンを入れっぱなしにしてはいけません。長期間放置することでガソリンが劣化し、吹け上がり不調やノッキングを起こすことがあります。キャブレターのガソリンを抜き、ガソリンタンクも空っぽにしておきましょう。

・オイルチェック

出かける前にはオイルレベルをチェックする習慣をつけましょう。
バイクを駐車している地面にオイル染みはないか、シリンダーやプライマリーケース、ミッションケース、またそれぞれのドレンボルト付近からのオイル漏れはないかをしっかりチェックします。
オイル不足が招いたエンジントラブルは高額な修理費がかかってしまいます。不審に思った際はディーラーに点検してもらいましょう。

・ブレーキ

ブレーキパッドは目視で状態が確認できます。運転前はパッドの残量をチェックしましょう。運転中、ブレーキパッドが薄くなったと感じた時には、すでに交換時期を大きく超えて危険な状態です。交換時期が遅れると、ローターごと交換しなければならない場合があります。
また、ブレーキフルードの量は適正か、マスターシリンダーの動きは正常か、バンジョー付近にブレーキフルードの漏れはないか、ブレーキラインに亀裂などはないか、といった点もチェックします。
ブレーキパッドは重要な保安部品です。点検は怠らないようにしましょう。

・タイヤ

タイヤの空気圧、溝の状態も大事な点検項目です。空気圧の不足は走行抵抗を増やし燃費の悪化や偏磨耗・異常磨耗を招きます。また、操縦安定性を低下させるため、高速走行時やコーナーリング時、ブレーキング時の思わぬトラブルにつながります。
溝の深さにも注意が必要です。溝が浅くなるとすべりやすくなり危険です。法律で溝の深さは0.8mm以上であることが義務付けられています。タイヤにはスリップサインが数箇所設けられていますので、必ずチェックし、交換時期を見逃さないようにしましょう。

・チェーン、ドライブベルト

チェーンやドライブベルトに張りはあるか、亀裂や磨耗がないかをしっかりチェックしましょう。これらが走行中に切れてしまうと、走行不能になります。
ドライブベルトの寿命は数万kmと言われていますが、油断せずに定期的にしっかり点検しましょう。チェーンは500km走行を目安に注油することをおすすめします。

・電気系

灯火類やホーンなど電気系はすべて正常に動作しているかをチェックします。ウィンカーやブレーキランプが点灯していないと他車との接触などの事故の原因になり得ます。

・ボルト

ボルト類が緩んでいる場合は締め直しましょう。ただし締めすぎて破損しないよう注意が必要です。事前にディーラーに各部の締め加減を聞いておくとよいでしょう。

・その他

サスペンションのオイル漏れ、スパークプラグやバッテリー寿命のチェックなどを行います。

自分でメンテナンスできない問題や異常を見つけた場合は、正規ディーラーや整備資格を持った認証工場に整備を依頼しましょう。
小まめに点検することで快適な乗り心地と安全を保つことができます。

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