知っておきたい!ハーレーのレギュレーターがパンクしたときの修理方法

投稿日:2016-11-04

空は青く、Vツインの鼓動は気持ち良い。調子よく距離を稼いでガソリンスタンドで給油し、地図で目的地を確認する。「よし、行こう」と思ってイグニッションをオンにすると、ニュートラルランプとオイルプレッシャーランプが微かにしか灯らない…。今までの気持ち良い気分が一転。長く乗っていればそんな経験をするときが必ずやって来ます。

電気系統をざっくりと理解しよう

ハーレーの電気系統を簡単に説明しましょう。
オルタネーターで発電された電気は、電圧が高くそのままバッテリーには送れません。一度レギュレーターを通すことで丁度良い電圧にしバッテリーを充電します。そのバッテリーからスパークプラグに火を飛ばさせたりヘッドライトを点灯させて、ウインカーを点滅させる電気が流れています。なのでバッテリーに充電されなくなると、バッテリー内に溜まっていたいた電力を使い切り、最終的には走らなくなります。電気の流れを簡単にでも理解しているとトラブル時にもどこをチェックすればいいかが分かり、解決方法も見つけやすくなります。

何かがおかしいと思ったら

バッテリーに充電されなくなった場合、その兆候を見つけられるときがあります。信号待ちで止まるとニュートラルランプがいつもより暗い。走っていてもヘッドライトがぼんやりしているなどです。こんな時はすぐさまバッテリーの電圧をチェックしましょう。テスターを当てて12ボルトを下回っていれば、充電されていない可能性大です。エンジンをかけて、テスターで電圧を計り、空ぶかしをしても電圧が上がらなければ、オルタネーターかレギュレーターの故障です。
なお、一概には言えませんが、オルタネーターはそう簡単には故障しません。一度換えれば10年近くは大丈夫ですし、オルタネーターが故障すれば道端で修理という訳にはいかないので諦めるしかありません。しかしバッテリーが充電されていないときの多くはレギュレーター故障です。

レギュレーター交換方法

レギュレーターは基本的にバッテリーのプラスに繋がる配線と、オルタネーターに繋がるコネクター配線が出ています。コネクターは年式によって多くのカタチがありますので、自分のレギュレーターのコネクターがどの形なのかをしっかりとチェックして予備を購入しておきましょう。

交換方法としては、まず古いレギュレーターのボルトを緩めて配線を外します。レギュレーターはフレーム前方の下部に付いていますので、シート下にあるバッテリーまでの配線がエンジンやマフラーに接触しないよう、タイラップなどで固定された状態で取り回されています。ウインカーや点火系の配線も一緒になっていることが多いので間違わないよう注意が必要です。そして、バッテリーへの配線とコネクターを抜けば外せます。取り付けは配線とコネクターを繋ぎボルトで固定すればOKです。

 

取り付け時にも配線の取り回しに注意し、コネクターに繋がる配線が長いときにはしっかりと邪魔にならないところにまとめておきましょう。取り付けたらもう一度バッテリーのチェックをし、充電されればOKです。それでも充電されない場合は、今度はオルタネーターが疑わしくなります。

また、レギュレーター故障でバッテリーが充電されないだけならまだしも、まれにオルタネーターから直接バッテリーに電気が送られ過充電されてしまうことがあります。高速走行時などに気付かずに走り続けるとすべての電装系パーツが駄目になり、配線も引き直しという重症になることもありますので要注意です。

というわけで、駆け足で解説しましたが、兎にも角にも、レギュレーターの予備は常備しておきたいパーツのひとつです。

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