ハーレーのプラグの交換頻度とエンジンの調子を確認する方法

投稿日:2014-11-04

プラグは非常に小さい部品ですが、エンジンを動かすための大切な部品です。シリンダーに送り込まれたガソリン混合気に着火させる役割を担います。プラグの先は小指の爪ほどもない大きさですが、そこに20,000ボルト以上の電圧がかかるので、使用しているうちに消耗し、寿命がきます。

プラグへのダメージ

FI(フューエルインジェクション)車の場合は、コンピューターが最適燃調をとってくれるのでプラグは比較的良い状態を保つことができます。
しかし、キャブレター車の場合はカーボンが溜まったり、キャブレターのセッティングミス、エアクリーナーのつまりなどが原因で混合気の状態が悪くなり、プラグへダメージを与えてしまうことがあります。
また、FI車、キャブレター車に関わらず、オイル上がり、オイル下がりなどの場合はオイルがスパーク部に付着し着火しにくくなります。着火しなくなった場合はプラグを外して清掃、もしくは交換が必要となります。

プラグの交換目安

ハーレーダビッドソンでは純正指定プラグの使用を推奨していますが、各メーカーから発売されている互換性のあるプラグも使用することができます。ご自分のハーレーに対応したプラグを把握しておくとよいでしょう。

ハーレーダビッドソンでは新車購入後12ヶ月(または8,000km)で点検、必要があれば交換、24ヶ月(または16,000km)で必ず交換を推奨しています。
ノッキングや吹けあがり不調などの症状があれば、走行距離や期間に関わらず、必ずプラグのチェックを行いましょう。

プラグの状態判断方法

プラグの状態から読み取れる問題、原因、対処法などをご紹介します。

・スパーク部が程よい灰色

問題なし。

・スパーク部が真っ黒

不完全燃焼、混合比が濃い。原因はエアクリーナーの汚れ。キャブレターの燃料調節が濃すぎるなど。

・スパーク部が真っ白

不完全燃焼、混合比が薄い。原因はエアクリーナーが空気を吸いすぎている、キャブレターの燃料調節が薄すぎるなど。

・カーボン汚れがひどい

専用のブラシで洗浄。またはプラグ交換。

・ガソリンで濡れている

点火不良やキャブレターの異常をチェック。

・オイルで濡れている

オイル上がり、または下がりの可能性あり。専門店でチェックする必要がある。

プラグ交換時の注意点

プラグを外した際、落としたりぶつけるとスパーク部のギャップが狂い、本来のスパーク性能が損なわれる可能性があります。扱いには注意しましょう。
プラグレンチでプラグを外す前に、プラグホール周りをキレイに清掃します。プラグホールに異物が入らないように注意が必要です。

プラグ取り付けの際は、プラグレンチにプラグをさして取り付けることは厳禁です。
まず、手でプラグがネジ山にしっかり合っていることを確認し、4~5回手で回し入れてから、プラグレンチで締めましょう。
はじめからプラグレンチにプラグをさして回すと、ネジ山がずれていても気付きにくく、無理やりねじ込んでしまう可能性があります。プラグホールを破損すると高額な修理費用が必要になります。

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