ハーレー乗りにエンジニアブーツを履く人が多い理由

投稿日:2016-11-01

ハーレーに限らずバイクに乗る人にとって最適な靴はブーツではないでしょうか。身を晒して走るバイクは他車からほんの少し衝撃を受けただけで、簡単に路上に投げ出されてしまいます。ブーツはそんな”もしも”の時を考慮し、身を守るために重要なアイテムのひとつです。しかし、たかが安全性だけでは購買意欲がわかないのも事実です。そんなブーツの中でも、バイクが持つ無骨なイメージとファッション性、安全性を兼ね揃え、多くのハーレー乗りに選ばれたのがエンジニアブーツというわけです。

日本にエンジニアブーツがやって来たのはいつからか?

個人的な話で恐縮なのですが、著者がエンジニアブーツを認識したのは映画の劇中でした。今ではその映画が何だったのかすら忘れてしまいましたが、その中で売春婦の元締めをしているストーリーとは何ら関係のない役の男が履いていたのです。あのブーツはなんだろう。インターネットなど無い時代でしたので、いくら探しても誰に聞いても分からず仕舞いでした。
そんな時に発見したのが、当時のバイク雑誌に載っていた横浜を拠点としたケンタウロスMCの広告でした。そこには「レッドウイング」のエンジニアブーツが。ケンタウロスは日本の代理店として1970年代からレッドウイングの販売をしていたのです。当時からエンジニアブーツがバイク乗りに最適だと考えていた凄さが分かります。十代だった著者には高価過ぎて買えませんでしたが、あのカッコいいブーツはエンジニアというのだということがようやく分かり嬉しかった記憶があります。因みにそれから10年後にやっと買えたエンジニアはチペワのブーツでした。

エンジニアブーツの何が優れているのか?

シンプルであり、質実剛健でラフなスタイルのカッコ良さは言うまでもありませんが、強靭なレザーで膝から下を守ってくれ、爪先には相当な重さにまで耐えうるスチールが入っているため、自分のバイクが倒れてきても大丈夫。レースもないので駆動部に巻き込まれることもなく、ソールの選択肢も多く、雨やオイルにも強い。バイクにとっては良い事ばかりなのです。レースアップブーツにもカッコ良さはもちろんありますが、日本では座敷などブーツを脱がなければならないシチュエーションも多く、履き慣れたエンジニアブーツなら履いたり脱いだりも楽にできる点も好まれるポイントのひとつです。

人気エンジニアブーツ3選

まずは何といってもエンジニアブーツを発売する代表的なメーカーは「レッドウイング」ではないでしょうか。余計な装飾の無いシンプルなカッコ良さが、多くのバイク乗りに支持されています。最近ではアメリカでの製造ではなくなってしまったのが残念ですが、老舗ならではの赤い羽根のエンブレムは根強い人気です。

レッドウイングと同等の人気と伝統で人気なのが「ウエスコ」です。さらにプレミアムなブーツといった位置付けで、自身の足に合わせたオーダーメイドが基本的な販売スタイルです。細かなオプションを選ぶことができるため、世界でひとつの自分だけのエンジニアブーツが作れるのも嬉しいところです。

数年前からその名が知れ渡り、一気に人気メーカーへと上りつめた”メイドインジャパン”のブーツメーカー、それが「ゼローズ」です。ちなみに、こちらのブーツも完全オーダーメイドとなっています。ゼローズのエンジニアブーツは「モーターサイクルブーツ」と名付けられるほど、バイク乗りの事を考えて作られており、裁断から仕上げまで、すべての工程を日本にある自社工場で行う、まさにプレミアムな職人謹製の日本製ブーツです。ただし人気ブランドなので納品までには待ち時間が必要です。

その他にも、やはりアメリカの老舗メーカー「ホワイツ」なども人気ですし、1万円以下の安価なモノまで、エンジニアブーツにも相当な種類が存在しています。自分の好みを探して手に入れれば、無骨でラフなスタイリングと安全性を兼ね揃えた満足感が得られるはずです!

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