ハーレー旧車の魅力とは?

投稿日:2014-11-25

1903年にアメリカで産声を上げたハーレーダビットソンは、100年以上の長い歴史の中で、様々なバイクを生み出しています。リリースされたモデルの多くは、すでに生産中止になっていますが、それらは「旧車」と呼ばれ、今もなおコアなファンを獲得し、現役で活躍しているものも少なくありません。今回はそのハーレー旧車の魅力について追求します。

旧車の定義は

旧車は文字通り古いバイクの事です。クラッシックバイク、ノスタルジックバイク、ビンテージバイクなどとも呼ばれています。明確な定義はなく、人によって「デザインと性能を考えたらショベルまでが旧車」とか、「ビッグツインだったら、パンヘッドまでが旧車」等、人によりさまざまです。あえて定義を設けるとしたならば、「生産終了から20年以上が経過したバイク」と言ったところでしょうか。全国各地に旧車オーナーが多数存在し、古きよき時代のハーレーを楽しんでいます。

旧車の魅力

バイクの性能は日々向上し、時と共により性能の高いバイクやパーツが生み出されています。ハーレーにおいても、旧型よりも新型が高機能のハーレーであることは間違いありません。にもかかわらず旧車を求める声は絶えず、エボリューションモデル以前のハーレーしか扱わない徹底した専門店も存在するほど不動の人気を獲得しています。

旧車のデザイン・性能が魅力

最新の技術で作られたハーレーよりも、古いタイプのデザインや性能に魅力を感じる人は少なくありません。エボリューションモデルが出た時には「こんな最新メカはハーレーじゃない」と言われることもありましたが、今では「エボって渋いよね」と言われるようになり、時代と共に人の感覚は変化するようです。クラシックな渋さはいつの時代にも求められるものです。

旧車の希少性が魅力

すでに生産を終了した旧車はタマ数が少ないため、現行車に比べて希少価値が高くなり、「人とは違うハーレーに乗りたい」「珍しいハーレーが欲しい」「数が少ないほど価値がある」と思うユーザーの所有欲を満たします。特にパンヘッド、ショベルヘッドのエンジンはツインカムが採用された今も根強い人気です。

時代を体感する

経済的理由、免許の事情など、当時憧れだったハーレーを何十年も経ってから入手している人も多いでしょう。旧車のハーレーは、「ハーレーに憧れていた若かった頃」を思い出すまさにノスタルジーバイクです。余談ですが、公認自動車教習所で大型二輪免許の教習を受けられるようになったのは、「日本の免許制度が外国の大型バイク輸入の障壁になっている」と、ハーレーダビッドソンやBMWなどから指摘を受けたためと言われています。1996年9月以前は、大型免許は遠い存在だったのです。

新車と比べて旧車は性質上、劣化による故障や問題が発生しやすいですし、頻繁なメンテナンスも必要とします。しかも年式が古いほど部品も手に入りづらい等、手間暇がかかるのも事実です。こう書くと「何が魅力なのだろう」と思うでしょう。2014年のハーレーの総合カタログに「仲間と集うことも、ハーレーダビットソンの楽しみである」と書いてある通り、オーナー同士で手持ちの部品を売買したり情報を交換するのも、また楽しみの一つなのです。

このページのTOPへ