ハーレーの乗り方講座~タンデム編

投稿日:2014-11-25

2005年4月1日に高速道路や自動車専用道路(一部規制地域あり)のタンデム(二人乗り)が条件付きで解禁になってから、タンデムツーリングを楽しむライダーが増えています。これによりツーリングエリアも拡大したことと思いますが、実はパッセンジャー(後ろに乗っている人)の負担や怪我を防ぐためにも、タンデムには相応の技量が必要です。今回は、ハーレーの乗り方として、タンデムにおける注意点などを説明します。

タンデムにおける乗り降りの注意点

まずライダーが先に乗り、しっかりと足でバイクを固定した後にパッセンジャーが乗ります。パッセンジャーが乗る前に必ずスタンドは外しておきましょう。2人が乗った後だと、重さでスタンドがロックされ、外すことが難しくなります。また、エンジン、マフラーなど、バイクは熱を帯びている部分が多くあります。特にタンデムステップはマフラー近くにあるため、肌に直接触れると火傷を負います。必ずジーンズや皮パンなどの肌の露出の少ない服を選んでください。

タンデムする際の乗り方

・基本姿勢

よくライダーにしがみついている女性を見受けますが、男性ライダーとしては嬉しい反面、ライダーの疲労感を増し、細かなコントロールも難しくなります。タンデムでは、パッセンジャーはライダーの腰のあたりを軽く掴んでください。ベルトをしている場合は、左右のベルトを掴むとよいです。

・カーブの姿勢

バイクは車体を傾けることで曲がります。カーブではもっともバランスを崩しやすいため、パッセンジャーがライダーと違う動きをすると転倒の危険性が高まります。パッセンジャーはライダーと同じ動きをするように身体の軸をライダーと揃えるようにしましょう。パッセンジャーがバイクに乗り慣れていない場合、速度が早いと恐怖から身体を傾けることができません。カーブの手前ではできるだけ速度を落としてから進入するようにしましょう。

タンデム走行を楽にするパーツ


タンデム走行でライダーが一番辛いのは下り坂です。自分とパッセンジャーの体重がすべて手首にかかるため大きな疲労を伴います。これを回避するには、タンデムバー(クラブバー)を取り付けるのが一番です。パッセンジャーがバイク自体につかまるため、ライダーへの負担は大きく軽減しますし、通常の走行においても自然なバランスでタンデムすることができます。

最後に、タンデムを楽しむためのカスタムをひとつ紹介します。それはシートです。ツーリングファミリーなどタンデム走行を想定したモデルでない限り、ノーマルシートではタンデムの機能は十分ではない場合があります。パッセンジャーのために、リアシートにもこだわって見てはいかがでしょうか。

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