ハーレーの乗り方講座~取り回し編

投稿日:2014-11-25

「重く大きな車体を扱い切れるだろうか」、「取り回しが難しそうだ」と、ハーレー購入を躊躇している方は多いと思います。確かに一番軽いスポーツスターファミリーでも250kg以上、ツーリングファミリーともなると400kgを超えるハーレーを扱うのは容易ではありません。しかしそれを理由にハーレーを諦めるのはもったいない話です。コツさえつかめば女性でもハーレーの取り回しは可能です。今回は知っておきたいハーレーの取り回しについて説明します。

ハーレーの取り回し

最初に思い出して欲しいのは教習所で習った基本操作です。重量が軽い250ccクラスであれば、取り回しも倒れて起こすことも腕力任せで済ますことができますが、大型バイクの場合は力点を考えなくては思うように動いてくれません。しかも車高が低いハーレーともなるとなおさらです。

基本姿勢

取り回しの基本はバイクと身体を密着させることです。車高の低いハーレーは、ハンドルを持ちながらグッと腰を落として左側からタンクやシートに密着します。身体が離れているとバランスを崩してハーレーを支えきれなくなりますので、必ず全身で支えてください。
その場合、反対側に倒さないよう、若干自分側に傾けることがポイントです。ただし傾け過ぎると自分側に倒れてきてしまうので、「垂直よりもやや自分寄り」の絶妙なバランスを意識してください。コツをつかむまで、右側に壁やガードレールなどの支えがある状態で練習すれば、失敗した時もバイクを倒さずに済みます。

旋回について


ロードバイクは大きくバンクさせて旋回しますが、車高が低いハーレーはバンク角が浅いため、思い切りバンクさせるとマフラーやステップを擦ってしまいます。ここではハーレーのハンドルの切れ角とパワーを生かして旋回してみましょう。

  1. 1.エンジンを掛ける。
  2. 2.穏やかにふけあがるエンジンに合わせて半クラッチを切る。
  3. 3.曲がりたい方向にハンドルを思い切り切る。
  4. 4.曲がる方向をしっかりと見る。
  5. 5.クラッチでスピードを調節しながら、ゆっくりとハーレーを動かす。

乗ったまま旋回する場合は、しっかりと足をつきながら行ってください。その場合の足の運びは、つま先で追うより踵から爪先に送るようにすると安定します。慌てずゆっくりと始めてください。

バックについて

旋回同様、ハーレーの重さが身に染みる瞬間です。特に駐車場からの出し入れにバックは欠かせません。あらゆる場面でバックは使うことになるので、しっかりとコツを身につけましょう。

  1. 1.タンクやシートに腰を密着させる。
  2. 2.身体を後ろ向きにし、左手はハンドル、右手はパッセンジャーシートまたは後部を支えながら、ゆっくりと後退させる。
  3. 3.段差がある場合は、ブレーキを握りながら前後に揺らし、反動をつけてギャップを超える。

駐車場所の前方が傾斜していた場合、一人で後退させるのは非常に厳しくなります。ハーレーを駐車する場合は、駐車場所を考える必要がありますね。

もしハーレーを転倒させてしまった場合、場合によっては大きなダメージを受けることも。マフラー、ステップ、レバー、サドルバッグ等は転倒時に傷がつきやすいパーツです。もちろん修理代もバカになりません。恰好悪いかも知れませんが、慣れるまでガードを付けるなどして保護したほうがよいかもしれません。

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