ハーレーの人気モデル紹介~ダイナ

投稿日:2015-03-02

ハーレーには複数のファミリーがあり、ライダーの気持ちをひきつけてやまない魅力に溢れています。ここでは、もっともハーレーらしいと評価される「ダイナ」の特徴、遍歴、タイプの違いについて紹介します。

ダイナの歴史

現行モデルの中でも高い人気を誇るダイナは、1971年に誕生しました。発案者は創業者ウィリアム・A・ダビッドソンの孫であるウィリアム・G・ダビッドソン。当時、デザイン重役に就いていたG・ダビッドソンは、V型ツインエンジンのFLとスポーツスターXLのフレームを合わせるという斬新なアイデアを実現し、ダイナの原型であるFXスーパーグライドを誕生させました。
しかし、発売当初は今のような人気モデルではありませんでした。人気を定着させるために、ハーレーでは珍しいカフェレーサースタイルを開発するなど、試行錯誤を繰り返します。その人気を不動のものにしたのは、FXDLダイナ・ローライダーの原型モデルである、FXSローライダーです。これを礎に、ダイナは飛躍していきます。

ダイナの特徴

「ダイナ」という車名は、コンピュータによる設計システムを導入して開発した、当時の最新技術の象徴である「ダイナグライド・フレーム」からつけられました。
ソフテイルのエンジンはバランサー・システムによって振動が抑えられているのに対し、ダイナはフレームにラバーマウントされているため、その振動は非常に激しく、生き物のようなエンジンだと言われています。低速域では荒々しくワイルドに、高速域ではより力強く、初めて乗った人でもハーレーらしい乗り心地を体感することができるでしょう。

ダイナの遍歴

ショベルヘッドを搭載したFXスーパーグライドから始まったエンジンは、エボリューション、ツインカム88と進化し、2007年には排気量が1450ccから1580ccにパワーアップしたツインカム96を採用。2006年に5速ミッションが6速化されたため、低速トルクと高速走行性の向上を両立させています。
また、吸気(気化器)がキャブレター仕様からインジェクション仕様に変更になり、それを期に「ダイナグライド・ファミリー」と呼ばれていた名称が「ダイナファミリー」に変更されています。

ダイナのタイプの違い


ツアーバッグを装備し、ツーリングユースにも十分対応できるFXD、グッと寝かせたフロントフォークが特徴的なチョッパースタイルのFXDWGなど、ダイナには個性的なモデルが多く存在しています。
そのほかにも、極太リアタイヤでドラッグレーサースタイルのFXDB、一度カタログ落ちしたものの、熱望されて復活したローライダーFXDL、前後ともデュアルライトという個性と直進安定性を合わせ持つFXDFなどが人気となっています

ダイナは、ビッグツインモデルの中では車格がスリムで取り扱い易いうえ、価格も比較的リーズナブルです。どのモデルを選ぶかは簡単に決められないと思いますが、ハーレーが発するメッセージを感じ取り、長く付き合える一台を選ぶことをおすすめします。

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